「半落ち」     GW明けから仕事がずっと忙しく。
毎日あさ8時に出社(定時9時半)し11時、12時に帰宅ていうのが続いてました。
しんどいわ、ほんま。

おかげで映画もDVDも観れず、ブログの更新も進まずっていう状態でした。


で、本日2本目は最近借りた「半落ち」。

今まで日本映画はほとんど観なかったんですね。
それが韓国映画ブームが来て、韓国映画を観ていくうちに話題の邦画も観るようになったんやけど。


話は、元捜査一課の叩き上げの刑事が一人息子を白血病で亡くし、その影響でアルツハイマーに冒された妻を手にかける。

すぐに自首するが自首するまでの空白の二日間を巡り、警察・検察が互いのメンツ・組織を世間やマスコミから守るために、空白の二日をうやむやにしようとする。


この作者の横山秀夫さんはミステリー作家やけど。
どっちかいうと、純然たる犯人探しっていうんじゃなく、その事件・犯行にいたるまでの動機・経過を描く作品が多い。
この話しもそうやけど。

この作品、人によっては感動して大泣きって言う人と、安っぽいお涙頂戴ものって言う人がいる。
確かにラストの主人公の梶がクルマの中からあの少年と挨拶を交わすシーンは泣けました。

しかしそれは、刑事の花形の捜査一課の警部まで登りつめた男
(多分ほんとに仕事一筋、夜中だろうが早朝だろうが誰よりも一番に現場に駆け付け、誰よりも聞き込みをし靴をすり減らす、想像ですが)

が、私生活でも耐え難きを耐え続けていたが、最後の最後で妻に手をかけてしまった理由・動機を考えると、ほんとにやるせなくなってくる。

だけど次には希望の光であるあの少年、
一生懸命に生きるあの少年、
感謝の気持ちを素直に出すあの少年の姿があるから、

ラストのシーンで泣けたんですね、わたしは。

みなさんはどうでしたか? ★★★。