先日、ある本を読んでいたら、
”これは~。。。

”
と思った記述があったんですよね。
ほんの2ページのコラムに
書かれていたことだったんですが、
誤解というかなんというか、
そんなインフォが複数ありましたので、
そこで今日はアメリカの葬祭ディレクターと
エンバーマーの役割、規制、
それから免許に関することを
アップしてみたいと思います。
ということで内容は、
著書批判ではなく
”正しくはこうですよ”
と
なことをご了承ください。
では早速。
その著者のお知り合いが、
アメリカの葬儀社に勤めていた
経験があることが述べられていて、
続いてこうあった。
”私の知り合いが
アメリカの葬儀社に勤めていたときに、
25年前の棺桶の蓋を
開けたことがあるそうですが
(アメリカではヒューネラルディレクターという
国家資格を持っていないと葬儀をすることも、
棺桶の蓋を開けることもできないのです)
エンバーミング処置をされていたご遺体は、
ほぼ亡くなったときのままの状態で
保存されていたのだそうです!”
このヒューネラルディレクターとは、
私が時々ブログで言及する
葬祭ディレクターのことですね。
まず、
”葬祭ディレクターでないと
葬儀することも棺桶の蓋も開けられない”
という部分ですが、
そうとも言い切れないかもです。
これ、どういった状況の時を言っているのか
詳細がないのでわかりませんが、
関係者なら誰でも開けられる時と、
規制されている時とありますよね。
規制されてても、
葬祭ディレクターしか開けられない
ということはないのではないかな。
特にこの内容から読み取れるのは、
一度埋葬したご遺体を再び掘り起こす作業を
Disinterment
というんですが、
この方のお知り合いは
どうやらそれに立ち会ったと思われる。
この場合、
事件・事故に関わる件で掘り出しであれば、
そこには刑事さんや検死課の方が
いるかもしれないので、
棺桶を開けるのはディレクターでもいいけども、
墓地で権限を持っている方の可能性もある。
ディレクターも立ち会うかもですが、
どちらかというと彼らは、
こういった作業よりも
書類関係の手続きに関わると思います。
それから、
単に場所を移したいという掘り起こしなら、
棺桶を開ける必要はないので
そのまま移動でしょうね。
宗派にもよるけれど、
葬儀前にビューイングというので
ご遺体と対面したら棺桶を閉め、
葬儀の時に牧師さんが
お香を焚いたり聖水をかけたりして
お清め的なことをするので、
その後は一切開けられないんですよ。
その後、埋葬の為に墓地に行って、
例えばご遺族が何かを棺桶に入れて欲しい
と言ってきたとしても、
墓地で棺桶を開けるのはご法度で
埋葬すらできなくなりますので、
できません。
私も最初の職場で一緒だったブリオと
このDisintermentに立ち会いましたが、
当時私はまだApprentice Embalmer
(見習いエンバーマー)で、
ブリオは葬祭ディレクターではなく、
その他は墓地の人たちだけでした。
前述した通り州ごとの規制になるので、
そういった州もあるかもですが、
そう多くはないです。
著書内容に戻ります。
”エンバーミングといって
亡くなった人の身体に特殊な防腐液を注入し、
長期間、腐敗しないように処置をする、、、”
という記述もあり尤もらしいですが、
これも正しくないです。
エンバーミングに関しては
色々誤解されている部分があるようですが、
土葬の為でも長期保存の為でもないんです。
エンバーミングは、
棺桶を開けて葬儀をするのに
一時的に腐敗を遅らせる
為に行うもので、
長期保存
が目的ではありません。
公衆衛生と考えてくださるといいかも。
それからエンバーミングは、
法律でそう決められているものではなく、
それぞれの墓地の方針です。
大した違いじゃないじゃん!
思うかもですが、業界人からしたら、
これは非常に重要な違いなのですよ。
でも読んでいて面白いなと思った。
この文章そのままTrue or Falseの
テスト問題として出したら、
新入生あたりは間違える生徒沢山いるかも(笑)。
それからもっと大事なことですが、
葬祭ディレクターもエンバーマーも、
国家資格
ではありません。
米国では州ごとの免許なので、
State License
です。
ここが混乱しやすいのですが、
我々Mortuaryの学生は、
卒業後国家試験は受けます。
それに合格したら、
エントリーレベルの国家葬儀専門家
と見なされます。
エントリーレベルならば、
その上があるのか?
ない。
これだけ(笑)。
違いをお見せします。

これが国家試験パスしたという証明書。
対して、免許はこちら。
これは葬祭ディレクター。
こっちはエンバーマー。
どちらもマークのところに
ORIGINAL LICENSE FUNERAL DIRECTOR
とか
ORIGINAL LICENSE EMBALMER
とか書いてありますでしょ。
なら、なぜ国家試験なんてあるんだ?
ですよね。
ご遺体を州から州へと搬送する時とかに、
それに伴う統一した規制が必要になる、
とかじゃないですか。
あとはボーダー付近で起った事とか、
カリフォルニア州の人が
ネバダ州で死んでしまったけど
さてどうする?とか、
なんか色々あるんでしょうね。
つまり、免許は州ごとだけれども、
他州とのやり取りではどちらの州法を、、、
になると面倒だから、
そこは統一した何かを設定する必要性が生じ、
この国家試験はその為にあるんでしょうね。
話を戻しましょう。
繰り返しになりますが、
あくまでも州ごとではありますが、
葬儀を行うのは
葬祭ディレクターでなくてもいいかも。
ディレクターが死亡証明書の
手続きをしたりご遺体を搬送したり、
火葬手続きをしたりという事を
規制されていたりしても、
葬儀を行うという部分では、
その他の関係者でもできる州は多いです。
つまり、アレンジャーや葬祭アシスタント、
又はエンバーマーであっても、
ディレクターのように葬儀の進行をしたり、
霊柩車でご遺体を搬送するとかも、
許可書さえあればできると。
しかしその際、
免許を持っている人であれば、
Funeral Director、
免許を持っていなければ、
Service Director
という呼に名になります。
だから棺桶の開閉も、
そういった意味で例外なければ
基本的には関係者なら誰でもできます。
でもディレクターも、
ライセンスを持っているので
その他様々な権限はありますけどね。
ならエンバーミングもできるか?
さすがにこれはできません。
でも基礎的な知識としては、
ディレクターもエンバーミングを
知っていなければなりません。
後述しますが、
エンバーマーやその他の関係者が
ディレクターの代わりはできても、
ディレクターやその他関係者が
エンバーマーの代わりや
エンバーミングができるか?の答えは
No
です。
しかし、もしもディレクターが、
見習いエンバーマーや
Mortuary Schoolの生徒であれば、
ライセンスがなくても
エンバーミングできます。
これもまた細かな規制はあるけれど、
ここでは省きます
(ややこしいでしょ
)。
まとめですが、
米国で国家資格というものや
複数の州で有効の州間協定免許は珍しく、
殆どは州ごとの免許となるので、
葬祭ディレクターもエンバーマーも、
National(or Federal)License
ではなく、
State License
です。
前述したものは殆どが州ごとの違いなので
それぞれ調べる必要がありますが、
このライセンスの管轄に関しては確かです。
さて、最後におまけとして、
カリフォルニア州で
葬祭ディレクターとエンバーマーの
免許を取るにはどうすればいいのかを
簡単に書いておきましょう。
葬祭ディレクターの免許は、
18歳以上
犯罪歴無し
大卒以上
であれば、誰でも試験を受けられます。
エンバーマーの免許を取るのは
ディレクターほど簡単ではなく、
18歳以上
犯罪歴無し
大卒以上
プラス、
Mortuary School卒業証明書
国家試験合格証明書
2年間の見習いエンバーマー経験
100体のエンバーミングリポート
が必要になります。
見習いエンバーマーのことを
Apprentice Embalmerと呼ぶのですが、
自分でそのポジションをくれる葬儀社を探し、
そこでフルタイムで雇われなければなりません。
見習いエンバーマーを雇える人数は、
その葬儀社によってまちまちだし、
見習いを取れない葬儀社もありますので、
よく確認しないといけません。
それと実践の方ですが、よく間違えがちなのが、
2年間で100体。
そうではなく、
2年と100体です。
つまり、
見習い始めて2年経ったけど
まだ80体しかエンバーミング終えてません、
ってなったら、
100体終えるまで、2年過ぎても
見習いを続けなければなりません。
逆に、1年半ですでに100体終わった
って場合でも、
100体超えても2年経つまで
見習いを続けなければなりません。
2年とか100体は最低ラインなので、
オーバーしてもオーライです。
それら全てをクリアしたら免許がもらえるので、
ここで晴れて
エンバーマーとなります。
楽じゃないでしょ、
エンバーマーになるのって

そしてこちら、
私がモディファイしてみた
カリフォルニア州の
エンバーマーライセンスマーク。
私は痛いことが苦手だしTattoにも興味ないですが、
もしも法律で
1人1つはTatto入れなさい
とかなったら
(なるか、そんなもん

)、
さて、
こちらは今日土曜日

そして月曜日がメモリアルデーで
今週末はやる事も多いし
お買物もあちこち行かねばなりませんので、
結構忙しく過ぎそうです

まずは今、お洗濯に取り掛かってます。
3回分溜めました

これが終わったら、
また隣のスワップミートへ行きます。
最近は、決まったお店で
野菜とフルーツを買って
すぐに帰ってくるのが定着でしたが、
今日は必要な物を探しにいくので、
見つかるまでずっと
そうなるときっと疲れるので、
午後は恐らくうちのお姫さまたちと
お昼寝かな

これは先週末お昼寝していたら、
ミミ
に起こされた画像。

ではでは、
よい週末を
