中庸「第六章2」1・・・中国古典”中庸”紹介75
第六章2は9回に分けて
ご紹介させて頂きます。
今日は、1回目です。
子(し)曰(のたま)わく、
「憂(うれ)いなき者(もの)は、
其(そ)れ唯(た)だ
文王(ぶんおう)なるかな。
王季(おうき)を以(もっ)て
父(ちち)と為(な)し、
武王(ぶおう)を以(もっ)て
子(こ)と為(な)し、
父(ちち)これを作(つく)り、
子(こ)これを述(の)ぶ」と。
解説・・・金谷 治
先生はいわれた、
「なんの心配もなかった人は、
まあ文王だけだね。
王季を父に持ち、
武王を子に持った。
つまり
[周の王業は]
父[祖]がこれを興して、
[彼に伝え]、
彼の子が
またそれを受け継いだのだ」と。
文王は、
周の国を父から譲受け、
息子の武王が、
その時の殷王朝の暴君
紂王を討ち、周王朝を
作りました。
文王の徳が
子の武王に
受け継がれたのでしょうね。
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