企業会計原則注解20・・・減価償却の方法について (3)級数法 | 税金のこと 会計のこと 少しずつ書いています。
2009-12-06 19:18:02

企業会計原則注解20・・・減価償却の方法について (3)級数法

テーマ:会計

企業会計原則注解20


(3)級数法


固定資産の耐用期間中、

毎期一定の額を算術級数的に

低減した減価償却費を

計上する方法


このように規定されています。


級数法は総項数を用いて計算します。
 (取得原価-残存価額)× 当期項数/総項数 = 当期減価償却費

 総項数の計算方法 … 耐用年数×(耐用年数+1)/2
 耐用年数が6年であれば、6×(6+1)/2 = 21
 当期項数というのは、耐用年数をtとして、使用開始後n年としますと
    t-n+1 という計算式になり、
 耐用年数6年で、使用開始後1年ですと 6-1+1=6 になりますね。
 ちなみに、級数法では月割計算を行ないます。 

ちょっと難しいと思いますので、

箱でご説明します。


1年目■■■■■■・・・■6個

2年目■■■■■・・・・・■5個

3年目■■■■・・・・・・・■4個

4年目■■■・・・・・・・・・■3個

5年目■■・・・・・・・・・・・■2個

6年目■・・・・・・・・・・・・・■1個

■合計・・・・・・・・・・・・・・・・21個




このように償却費を計算していきます。


自家用車 300万円を購入した場合

1年目 300万円×0.9×6(当期項数)÷21(総項数)

     =1,350,000円

2年目 300万円×0.9×5÷21

     =642,857円

3年目 300万円×0.9×4÷21

     =514,285円


このようになります。



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