カンピロバクター(ジェジュニ/コリ)は、食中毒を起こす病原菌です。微好気性といって、酸素が少しある環境を好み、酸素が十分にある通常の大気や、逆に酸素が全くない環境では増殖できません。また、発育(増殖)できる温度域は、31℃から46℃です。でも、低温にも強いため、冷蔵庫内でも長期間生存可能です。
主な生息場所はウシ、ブタ、ヒツジ、ニワトリ、イヌ、ネコ、ハトなどの動物の消化管内で、これらの動物のふん便から検出されることがあります。カンピロバクターに感染すると発生する主な症状は、下痢、腹痛及び発熱で、他に倦怠感、頭痛、めまい、筋肉痛などが起こることもありますが、比較的予後は良好です。初期症状は風邪と間違われることもあります。
カンピロバクター食中毒の初期症状(下痢、腹痛、発熱など)は、この食中毒特有のものではないので、自分では何の病気による症状か判断することはできません。食中毒の種類によっては、自己判断による下痢止めの服用などで症状が悪化する場合もあるので、下痢や腹痛がひどい場合は、必ず医療機関の診察を受けて原因を調べてもらい、適切な治療を受けて下さい。
焼き鳥、肉団子、鶏の唐揚げなど、焼く、煮る、揚げるなどの調理をする場合には、肉の中心部の色が桃色(生の肉の色)から、白く変わるまで加熱すれば、カンピロバクターはほぼ死滅するという調理実験結果が得られています。肉の色の変化を食べ頃の目安としてください。
カンピロバクターは、60℃、1分程度の加熱でほぼ死滅します。また、調理実験からは、肉の中心部が65℃に達すれば、菌がほぼ死滅すると推測できます。調理時に肉の温度や加熱時間を測ることは難しいと思いますが、肉の中心が白くなっていれば、既に中心温度が60℃以上になっていると推測できるので、肉の色の変化を、加熱状態を判断する際の目安としてください。
いろいろな消毒方法を試したところ、例えばふきんでは、70℃以上のお湯か、塩素系漂白剤に1分以上浸けること、また、まな板は、70℃以上のお湯を十分にかけることで、十分な消毒効果が得られました。
また、カンピロバクターは乾燥に弱いことから、日光にあてて乾かすことも有効な消毒法です。
また、カンピロバクターは乾燥に弱いことから、日光にあてて乾かすことも有効な消毒法です。
このように、そこまで難しいことはしなくても防ぐことが出来る食中毒です。特に抵抗性の低い小さなお子さんやお年寄りがいる場合には、気を付けて下さい。
カンピロバクターによる食中毒は、2008年から2012年で細菌性食中毒の発生件数、患者数ともに第1位でもあったようで、とても短に潜んでいるんです。
注意すれば、何ていうことの無い食中毒です。ですから、防ぐことが出来ることは気を付けてみませんか?
