世界遺産検定の広告の写真にも使われている、
「チチェン・イツァ」


場所はカンクンというリゾート地から、鈍行バスで3時間半ほど離れたところにある。
実際は快適な高速バスで行けば2時間程度で着くらしい。
それを知らずに、帰りのバスでは35度の中、3時間半かけてカンクンまで戻ったのは、ある意味良い経験ができたと思う。

遺跡はジャングルの中の開けたところがあり、
そこに多くの遺跡が密集してある。
名だたるマヤ文明の遺跡であり、
多くの観光客でとてもにぎわっている。

この遺跡の中で特に見応えがあったのが
エル・カスティージョ
と呼ばれるククルカン・ピラミッドである。
ククルカンとは「羽毛をもつ蛇」の姿をした神のことだ。
これはとても急でかなりの高さのあるピラミッドで、
何世紀も前にこのような物が建てられたと知ると、
ただただ頭が下がるばかりである。

エル・カスティージョ

このピラミッドのすごいところは、
年に二回昼と夜の長さが同じになる秋分と春分の日には
ククルカンが光臨するということである。
ククルカンの頭部のある階段の壁面に光の陰が、羽のように映し出されるらしい。
今でもこのような技術は難しいと思うのに、
これほどまでに正確な技術があったのかと思うと脱帽である。

これ以外には、戦士の神殿


戦士の神殿

生け贄の心臓を乗せたと言われている、チャック・モールの像がある。

行った時点ではすでに階段を登ることができなかったので、

残念ながら見ることができなかった。


聖なる泉セノーテ


セノーテの泉

神への生け贄として、また占いの時に生きた女性を投げ込んだ泉。

20世紀初頭の調査で、19人の女性の骨と装飾品が見つかったらしい。


天文台エル・カラコル


エル・カラコル

その名の通り天体観測所として使われていた建物。

夏至や春分の日の方向を正確に観測できる設計になっている。


球技場


球技場


球技場は、腰に付けた物でゴムの玉を打ち、
4M上に備え付けてある穴に玉を通す球技である。

リング


これに勝ったチームは、生け贄として死後の世界に旅立つことができ、
天国に行くことができるらしい。
マヤ文明では死後の世界が信じられていて、
死後、天国に行けることは一種の憧れであったらしい。

このような素晴らしい遺跡群を見て、
人間の偉大なる英知を知ることができたと思う。
アイルランドにニューグレンジーという遺跡があって、
そこもエル・カスティージョと似たような優れた建物である。
これについてはアイルランド編で詳しく書きたい。

やはり、自分の知らない文化を体験し、自分の知らない文明を見て、
過去の人が残した遺物を見ることは刺激的であり、夢にあふれ、人に希望を与えてくれると思う。
自分もいつかはそんなことがしたいと感じる一瞬である。