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みなさま こんにちは。

【ピアノ講師×能力開発学習教室講師×ピアニスト】の坂口寛子です。

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  デュオ中学生部門【最優秀賞】


2023年2月5日(日)に行われました

Pia-Conピアノコンコルディア九州Ⅰ地区大会

デュオ中学生部門で最優秀賞を

受賞頂きました

中学1年生の演奏です。


  カーニバルがやってきた(平吉毅州)


華やかな盛り上がりのある曲で

リズミカルな始まりから

拍子が変わったり

後打ちのリズムも多く、

さらに内声で歌われる対旋律など

技巧的にも音楽的にも

決して易しくはない曲です。


リズミカルな冒頭では、

「明るく快活に」と記されていますが、

中間部ではMeno mossoと記されていて

テンポが緩やかになります。


しかし、冒頭の調性は

F dur





中間部Meno mossoの調性は

G dur




※上の楽譜はプリモ



つまり、

F dur→G durの転調なので

テンポは緩やかになりますが

中間部の方が音色は明るく演奏するべきです。


強弱表示は


冒頭は

f(フォルテ)で、

marcato(マルカート)




中間部は


mp(メゾ・ピアノ)

dolce(ドルチェ)





楽譜の指示と調性が持つ音色

そして、転調した時の

和声感を考えると

中間部の出だしは

あまり静かになり過ぎないのが

正解と思います。


mpとは、あくまでも

その後に出てくる

accel.そして、fを踏まえての

音量であって

Meno mossoでdolceだからと

あまりに弱く演奏するのは

曲の雰囲気を損ねると思います。




※上3枚はセコンド


ここの楽曲を理解してもらうのに

苦労しました。


中間部にmpとdolceと記されているから

なかなかG durに転調した感じが出せず

転調の話しを何度かしました。


最終的には

中間部は深くタッチして

たっぷり歌い上げるようにと

指導してみました。


あとは、本人達の感性を信じて

気持ちよーく表現してね!

と。


どうでしょうか……。


お手柔らかに動画見てくださいね。