10月初旬、仕事で同志社大学の先生にお会いした際、すぐ隣の相国寺で秋の特別拝観をしているので是非と勧められ、訪れてみました。
同志社大の横からお寺へ。
広い境内。
経蔵
後水尾帝歯髪塚
天響楼
法堂に到着
相国寺のHPの内容を参考にまとめると、
相国寺は、京都五山第二位の名刹。
足利義満により創建。何度か焼失し、現在の法堂は日本最古の法堂建築で、1605年に再建されたもの。
夢窓疎石が開山。
「相」は「しょう」と読み、宰相、首相等を意味している。「
相国」とは国をたすける、治めるという意味で、中国からきた名称だが、日本でも左大臣の位を相国と呼んでいた。
義満は左大臣であったため、相国寺と名付けられた。
境内には本山相国寺の他に、十三の塔頭寺院があり、山外塔頭に鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、真如寺がある。
拝観料を払い、まずは法堂へ。
天井には狩野光信による蟠龍図がある。順路に従い通路を進んでいくが、その視線はこちらを追いかけてくる。
須弥壇の正面にようやく到着。
正面の仏様の前に軸がかかっていて見えないが、手を合わせる。
開山忌の準備のため、掛け軸がかかっており、正面から中央の仏さまのお顔が見えないが、中央がご本尊の釈迦如来、脇持は左が阿難尊者、右が迦葉尊者とお寺の方からお聞きする。
お堂の最も右手奥に足利義満、達磨大師、臨済禅師、百丈禅師、夢窓国師の像が祀られていました。
正面を経由し、須弥壇の左側手前、床に足の絵が書かれているポイントに到着。ここで手をたたくと龍が鳴くとのこと。
ありがたい龍の鳴き声を聞くことができました。
また御本尊のお顔も見ることができましたので、手を合わせました。
次は方丈へ
南側の方丈前庭は簡素で整然とした、白砂を敷き詰めたもの。
北側の裏方丈庭園は手前を川に見立てて掘り下げられ、対岸は築山を設け、深山幽谷の雰囲気を感じさせる庭。
実際に山奥にありそうな見事な景色でした。
建物内部の襖絵も見事で、見飽きないものでした。
もう少し近くで見られると良いとも思うのですが、あるべき場所で見るのもそれで良しですね。
お経の文字で描かれた観音像も圧巻でした。
最後に開山堂へ
こちらは手前はに白砂敷きの枯れ山水、奥は苔の築山で岩が配置され、木々が植えられています。
かつては間を水が流れていたとのこと。
紅葉の季節は見事でしょうね。
お堂には夢窓国師、仏光国師、仏国国師、普明国師、足利義満の像が安置されていました。
戸に描かれた円山応挙の子犬の絵は可愛くて、ほっこりしました。
気づかずに帰られそうな方にはお寺の方が、声かけされており、印象的でした。
お堂や庭園も立派で見事でしたが、お寺の方々の対応が素晴らしいと感じました。