『ごりやく歳時記 3月』

(桜井識子著 幻冬舎)

 

 

 

うかうかしてたら3月終わります。

 

かろうじてましたじゃなくてよかったよかった。へへ

 

 

 

3月も2つ。桃の節句と春分です。

 

 

 

3月3日 ひな祭り

 

この日も邪気を祓える日なので、しっかり利用します。

 

桃の節句とはいえ、桃の開花時期は3月中旬~4月下旬で、この時はまだ桃の花は咲いていません。

 

先に桃の話をしますと、開花時期になったら部屋に飾るといいです(ただし、3月3日の節句ではないので祓うパワーは弱いです)。

 

 

私は実の季節に桃をせっせと食べて種を集め、集めた種は天日で乾燥させました。

 

実をそぎ落として種だけの状態にする段階で、あっさりと「パカ」と割れる種が多く、そういう時は心底「キイィィー!」となりました。

 

種は本当によく割れます。ですから、実は軽くそぎ落す程度にしたほうがいいです。

 

天日で乾かすのも、けっこう日にちがかかります。

 

 

こうして乾燥させた桃の種ですが、結論から言いますと、たしかに邪気を祓います。祓うというよりも、吸い込んで閉じ込めるのです。

 

でも、そんなに強力ではありません。盛り塩と同じくらいです。置いているその場所のみを浄化してくれます。

 

効果は盛り塩とほぼ変わりませんが、決定的に違う部分があります。

 

 

盛り塩のほうは、邪気が塩ににたまってくると塩自体がよくないものに変化し始めて、よくない「気」を放ち始めます。日々、どんよりと重たくなっていきますから、盛り塩はこまめに取り替えなければなりません。

 

しかし、桃の種は邪気を閉じ込めたままです。

 

どれだけ吸い込んでもよくない「気」を一切放出しませんし、そのまま放っておいても種がよくないものに変わったりしません。吸い込むだけ吸い込んで、お役目終了、となるのです。

 

ですから、その場を清めるための清め塩(神社でお祓いされたものです)がない、盛り塩はこまめに替えるのが面倒、でも邪気は祓いたい、という場合は桃の種が便利です。

 

私も使っています。

 

ちなみに桃の種は邪気を吸うと、黒っぽく変化します。そんなに強力に祓う(吸う)わけではありませんから、4~5個で部屋ひとつ分というところです。

 

部屋を邪気から守りたい、部屋の空間をスッキリさせたいという場合は、桃の種を確保しておくことをおすすめします。

 

邪気を吸った種はそのまま捨てても問題ありません。保管する時は、なんでもいいので布にくるくると包んで隠しておけば大丈夫です。

 

というわけで、桃は花の時期になったり、果物として売られるようになったら、邪気を祓うために利用します。

 

 

昔は旧暦だったため、3月3日の上巳の節句に桃が咲いていたので、利用することができました。

 

でも、現在の太陽暦では桃は咲いていません。では、せっかくの節句をどのように生かせばいいのかと言いますと、桃の代わりに沈丁花(じんちょうげ)を使います。

 

沈丁花は桃ほど祓うパワーは強くありませんが、パワーがまったくない花に比べると、利用できるレベルです。

 

せっかくの上巳の節句という特別な日です。家の中をキレイさっぱり祓いたい人は、沈丁花を飾るといいです。

 

 

 

 

 

春分 3月21日ごろ

 

 

お墓参りは必ず行かなくてはいけないのだろうか・・・というのが、多くの人の悩みになっていると思います。私は、どちらかといえば行ったほうがいい、くらいの考えです。

 

でも、仏壇の中に入っている位牌(いはい)に話しかけるのと、お墓で話しかけるのとでは、断然後者の方が届きやすいです。

 

逆に、ご先祖様からのメッセージも、仏壇からは伝わってきにくいのですが、お墓だとストレートに伝わってきます。

 

行けるのであれば、お彼岸に行くのがベストです。

 

 

行ったら必ずお掃除をします。墓石に水をかけ、拭き掃除をし、落ち葉などを掃いてキレイにします。サッパリしたところで、お供え物をします。

 

故人の好きだったものを持って行くと喜ばれます。お饅頭だとか、お酒やタバコなどですね。

 

食べ物は包みを開けて、本当に食べられる状態にしてからお供えします。お酒もフタを開けて飲めるようにし、タバコは火をつけてからお供えをします。シキミやお花も飾ります。

 

ロウソクとお線香に火をつけ、かがんで手を合わせます。

 

お参りが終わったら、お供え物はすべて持って帰ります。そのまま置いておくとゴミになりますし、カラスなどがその食べ物に群がったりするからです。

 

 

お墓参りはお墓の手入れがされていれば、行かなくても大丈夫ですが、なぜか「行かなきゃ!」と思うのなら、それは来てほしいと呼ばれているので、行ってあげたほうがいいと思います。

 

 

 

 

 

そういうわけで、明日はお墓まいりに行ってきます。

 

20日も今日も天気が悪かったのですが、明日は暖かそう。待てば海路の日和ありです。

 

 

そして3日はもちろん桃の花など(ましてや沈丁花。今日読み返したわけだし)飾っていない私ですが、夏になったらたくさん桃を食べて種での邪気祓いやってみようと思います。

 

あの暑さにも楽しみができました。いっぱい集めるですニコ