今日から3日間、石巻川開き祭り。
初日(前夜祭)の今夜は、短時間だけど近くの中瀬公園で花火が揚がる。その花火は寺の渡り廊下から見える。
もう何年も見た事はないけど。
花火は明晩が本番。
震災後の数年間は中瀬で打ち上げてたから、寺の周りは人で凄かった。
本番会場がずっと北に移ったので今は大分静か。
月初めの寺は忙しいけれど、今日は暇。お詣りの方が少し来るだけ。
祭りのさなかは石巻市中が渋滞するので、それを知ってる人は出歩かない。
その分、昨日の1日は忙しかったわ。
明日、東京から祈願に来る方がおられる。
「石巻は祭りで渋滞します。日をずらした方が良いかも知れませんよ?」
とはお伝えしたけど、お出でになるそう。
あたしは寺から出ないから、お出でになるのはご歓迎。
何年か前までは、川開き夜の花火は寒かった。
海と川から風が吹く石巻の夜は、真夏でも体温を奪われる。
甚兵衛の男達、浴衣の女の子達は、みんな震えながら花火を見ていた。
けど、この数年は夜でも「寒い」との声は聞かなくなった。
石巻駅から、川べりまで屋台だらけになる。
人混みが嫌いなあたしは寺から出ないけど、以前は先代に誘われて出たりした。
「忠、ビール一杯ぐらい飲みに行くべ」。
屋台立ち並ぶ中、直ぐに気の抜ける紙コップのビールを何の会話もない2人が向かい合って飲む。
普段、騒がしい場所を嫌がる人なのに、川開きの日だけは街中の喧騒真っただ中で、数杯のビールを飲む。
ああ、石巻で育った人なんだな、とやけに思った記憶がある。
普段からあたしは基本、寺から出ない。仕事じゃない限りは寺から出ない。
川開きは当然、出歩かない。
…などと言いながら、ある年の川開きの日、あちこちに電話をした挙句寺に鍵をかけて、
東京は目黒の、高木さまの2次会に混ぜて頂いたのは、もしかするともう3年も前だっただろうか。
出歩いてんじゃん!笑