デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 | ピロのブログ

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その日聴いた音楽なんかを書いてみます。

丸山正樹 / デフ・ヴォイス  法廷の手話通訳士







この本のことを呟いたらまさかの丸山さんご本人からリプ来てビックリ!









ってことで、早目に読みました。


「ろう者」。


「聴者」。


「コーダ」。


馴染み薄いよね。


Deaf(デフ)。「ろう者」。聴こえない者。


聴こえる人、「聴者」。


「コーダ」。Children of Deaf Adults。


ろう者の親の子ども。



「聴こえない者」の側は自らを称するのに「ろう者」という表現を好んで使う。


ろう者とは、以前使われていた聾唖者(ろうあしゃ)から「唖」(話せないことの意)を除いた、


「自分たちは聴こえないが話せないわけではない」という意思の表れ。


それに対して、「聴こえる者」、「聴者」。



一般的には「聴覚障害者」、「健常者」なんだろうけど、


「ろう者」のメンタリティに配慮すると。


「ろう者」、「聴者」らしく。



さて、物語。


以前の職場を辞めて数年、


なかなか再就職先が見つからない主人公が


唯一の特技である手話を利用して手話通訳士の資格を取って法廷の手話通訳士となり、


「ろう者」に寄り添って手助けする、



なんて簡単に考えてたら。


ナカナカのミステリーでした。


登場人物の繋がり、動機とかは早い段階で想像できたんだけど、


事件の真相に納得、そしてラスト、


『17年前に向けられた問い。それに、今なら答えられる。』


お気に入りの1冊になりました。