7月23日。
取り置き期限の最終日、ルナをお迎えに行きました。
一週間前に出会った素敵な子。
今日から私の大事な相棒になってくれます。
車に積んで家に帰るその道中で、自然と「るなこ」という名前になりました。
引っ越しをする直前のタイミングで１人暮らしのマンションにやってきたるなこ。
貴船神社で買っていたピンクの御守りをつけてあげると、思った通りよく似合いました。
7月24日。
お迎えをしたるなこのかわりに、エストちゃんとのお別れの日。
朝、いつも点検をしてもらっていたバイク屋さんに売却の連絡を入れます。
電話を切った瞬間、思わず涙がこぼれました。
自分で買った乗り物を手放すのは初めてでした。
ましてエストちゃんは、るなこと同じで趣味100％の乗り物。
それは、私にとっては単なる乗り物ではなく、大事なかわいい相棒でした。
ひととおり書類を書き、お世話になった整備士さん、店長さんに御礼を言ってお店を出ます。
お店の外には私がお店まで乗ってきたエストちゃんがとまっています。
エストちゃんに最後のお別れ。
「今までありがとうね。楽しかったよ。」
またいつか、私でない誰かに私よりもっともっとたくさん乗ってもらって、かわいがってもらってね。
エストちゃんにいつもつけていた古くなった御守りをそっとはずして、お店を離れました。
自分で考えて決めた事なので後悔はありません。
でも帰りの車の中では、やっぱり涙がとまりませんでした。
こうして新しい相棒のるなこは私の元にやって来てくれました。
もし私にBianchiに乗れる身長があったら…
もし憧れのロードバイクに乗る夢を諦めていたら…
もし青色のルナを見つけたときにすぐに買っていたら…
少しタイミングがずれただけで、この子には出会えませんでした。
ともさんが以前おっしゃっていたご縁というのはこういう事なのかな、と思いました。
るなこのおかげで知らない世界が少しずつ広まり、新しい出会いにも恵まれました。
相方くんも素敵な相棒を見つけて、ロードを大好きになってくれました。
これからもこの子と色々な場所に行って、たくさんの方とのつながりができる事を願っています。
長くなりましたが、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました
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