「そんな役員報酬の設定だと相当な利益が出ちゃいますよ。いいんですか!?」
起業直後、税理士さんから返ってきた(半ば叱られた)一言。
今年、大きな影響を与えてくれた会話の1つです。
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役員報酬(=自分の給与)の設定は、起業直後の最も悩ましい課題です。
役員報酬は原則、1度決めたら1年間変えられません。
ゆえに、この設定を誤ると、
赤字から抜けられなかったり、節税に奔走しなければならなかったりと、
1年間悩まされる原因となってしまいます。
(まだ事業が確立していないなかで、決めなきゃいけないなんてかなり酷・・・。)
自分の場合、とても有り難いことに初月から仕事を多くいただけました。
でも、そんなのは最初だけ、今が好調なだけで、
一年通すと徐々に減ってくものだろうという算段でした。
そのため、役員報酬を控えめに設定。
それを税理士さんに伝えたところ、返ってきたのが冒頭の言葉です。
ハッと気付かされました。
それは、赤字とか節税とか、むしろ自分の給与とかそんなのは関係ないことで、
1年間の収支計画を下降ライン前提で設定するなんて、
なんて弱気なんだと。
初月、調子が良かったで終わらせず、
この売上を継続していくことに頭を使っていくことが、
経営する者として当然なのではないかと。
やや高い目標となるが初月の売上をベースに役員報酬を設定しなおし、
売上が足りなさそうであれば、その時は死に物狂いで仕事を取りにいこうと決意。
おかげで1年間の睡眠時間は大幅に削られましたが、
期末となる今月、なんとか無事に着地できそうです。
単なる会計上のやりとりでしたが、
経営上大事な心構えを教えてくれた一言になりました。
感謝。