私の心の父だった伯父の命日。
実父は家庭をすぽーん!と放置する人だったので
私の子供らしい思い出は全て伯父がくれました。

なんで死んじゃったのかなぁ・・・

今でも思います。

肺気腫で余命を宣告されて、その上でガンとかみつかって。
色々手術して折角成功したのに。
退院のためにリハビリで数歩歩いただけで伯父は帰らぬ人となりました。

何故?
せめて宣告された余命分は生きて欲しかった。
心配かけないようにと余命すら私たちは知らされていませんでしたが・・・

今日現在、宣告された余命通りならいずれにせよ伯父はいなかったでしょう。
でも。
でもなのです。

何故リハビリなんかで急逝しなきゃいけなかったのか。
あらゆる延命措置として点滴された水分が寝かされた下部に溜まり、人間が腐っていく腐臭の中でお通夜のお線香番をしていた事が思い出されます。
一晩中伯父に恨み言を語りかけました。

何故、余命のことを教えてくれなかったの?
何故、ガンの事も黙っていたの?
心配かけるより、急逝する方がよっぽど質が悪いよ・・・

伯父ちゃんの、バカ。


お通夜に焚いたお線香と同じものに火を灯しても、香りはあの日とはまるで違うもので。
清々しい青いラベンダーの香を放っています。

伯父の家がかなり遠いのと、手元に分けてもらったお骨があるので今日はいつもより多めにお香を焚いて手元供養とします。

死んじゃっても、大好きだよ、伯父ちゃん。
せめて夢にくらい出てきてよね。