学生時代、美術工芸を学んでいたので「東洋美術史」という必修の講義をしぶしぶ受けていた。

専門は染織だったのだけど、その講義の内容のほとんどはスライドで陶磁器を鑑賞するというもので、興味がなかった上に薄暗いのでうとうと…というか爆睡に近い状態で毎回すごしていた。

何しろ必修なので落とせないはずなのに、どういうわけか落としてしまい、翌年も同じ枠を受けねばならないことになって最悪!と思っていたのに…

講師が変わり内容は急変!スライドは見るもののメインは陶磁器ではなく仏像に!

全部似たようなもんだと思い込んでいた仏像にも製作時の流行だったり、仏教自体の時代の流れだったりが影響していろんな顔があるは、髪型があるは、服装もぼろぼろや半裸もあればゴーーージャスなのもあり、表情もアルカイックスマイルから憤怒の形相までいろいろ!

イメージは一変し、前年とはうって変わって毎回楽しみな時間に変わっていった。

でもまだわざわざ見に行きたい!と思うほどではなくわずかな知識は得たものの、興味の熱は少しずつフェードアウトしていった。

 

それから数年が経ち、ある日なんとなく手に取った本がきっかけである日突然仏像が大好きになってしまった。

タイトルはそのまま「仏像だいすき」

女性の筆者のイラスト付きで、説明なんかも大変わかりやすく、是非本物のお顔を拝見したいものだという気持ちにさせてくれた。

はっきり言って信仰の対象である御仏さまに対していけないことなのかもしれないが、ファッションセンスがよかったり、美形だったり、マッチョのいい体だったりと、眺めるのがとにかく楽しいと感じてしまう。

みうらじゅんさんの見仏記はロックなイメージらしいけど、別にそういうイメージではなくただ吸い込まれるように見ている。おんなじ空間にいれるってのが理屈ぬきですごくいい。妖精とか神獣とかにめぐりあったような、そんな不思議な感じ。

手がたくさんあったり、顔がたくさんあったり、手や足に模様があったり、ビンディみたいなものが実は巻き毛だったり、不思議な存在であるにもかかわらず、見慣れているからか日本の暮らしにすっかり溶け込んで違和感がない。

いろんな不思議に気づけて良かった!!じっくり眺めているとドキドキしてきて恋をしているのかとさえ思ってしまう。こんなこといっていたら怒られるかな?ま、でも御仏様はこれしきのこと気にも留めないだろうし、きっと許して下さるだろう。

うーーーん!書いていたらお寺に行きたくなってきた!


いざ!京都東寺の講堂へ!!!