みなさん、こんにちは。
アトリエベッポの友繁典子です。
根拠のない自信をアートで育てよう!
 
私がこども造形教室を始めたときからずっと、やりかたったことの一つに。
 
自分は最高の存在だ!
自分は誰よりも尊い。
 
と、工作やお絵かきを通して、
こども達にそういうことを体験してほしい。
 
どんな表現でも受け入れてもらえる。
 
絵が上手い下手で、評価されない工作やお絵描きのメニューを作ろう!
 
というのが、アトリエベッポのコンセプトです。
これは、シュタイナー教育の思想を私なりに取り入れて何年もやってきました。
 
コロナになって工作セットを販売するようになってからもそうでした。
 
最近では、夏休みのわくわく工作セットの
【時計】もそうでした。
 
カッコいい!
時計が造れるように、機械工のうちの夫と
作り方を考えて何度も何度も試作を重ねました。
 
 
そして、みなさん。
ものすごく素敵な時計が出来上がってきました。
 
ここで、みんなの作品を紹介したいところなのですが、
 
このブログでは、
ある一人の男の子の時計作りのストーリーについて書いていきたいと思います。
 
長い前置きになりましたが、
 
【根拠のない自信をアートで育てよう!】
 
ある日私のラインがピロロンとなりました。
 
工作セットに参加中の〇〇くんのお母さんからでした。

 

時計の針があたって、回らなくなってしまいました。
分かりますかー?
こんな感じです!
12時3時のところが当たってしまいます💦
 
 

あちゃちゃー!

時計の針がァー!

 

ほうほう!

なんて素敵な作品。

これは、もう時計をボンドで、固定してしまったのかしら?

とラインで質問すると!

 

つけてしまったんですー😭
わたしがもう少し丁寧に説明すれば…
ついついアイデアがおもしろくて、いいねいいねーとなってしまいました…
 
〇〇はこれとっちゃえばいいねーとあっけらかんとしてるので、そーっととってみます‼︎
 

 

 
数字もぐちゃぐちゃですが、
今しかできない表現だからこれも良しですね‼︎
途中疲れたーなど言いながら、
見守りながら何度も気持ちを立て直して頑張ってました‼︎
 
 
これを〇〇くんのママからお聞きして、私は絶対に動く時計にしてあげたいなと思いました。
 
たまたま、やんちゃ盛りの次男がお昼寝をしました。
 
ちょうど今日は急ぎの仕事もないし。
ということで、
ズームをつないで、〇〇くんと、お母さん、
お父さん、私。
のスペシャルサポーターが揃って。
 
〇〇くんの時計を動く時計にするべく。
のりちゃん先生の遠隔操作のもと、
〇〇くんの時計を動くようにしよう!
プロジェクトが始まりました。
大げさですね。
でも、私の頭の中では中島みゆきさんの
♪風の中の銀河ァー
 のプロジェクトXの音楽が流れておりました。
(古いかな?)
 
30分くらい、くっつけてしまった木工用ボンドが外れるか?どうか?
 
〇〇くんのおうちにある、いろんな道具を使って、私もアドバイスしながら、試行錯誤しました。
なんとか、目処がついて。
 
その時はズームからさようならしました。
 
その日の夕方。
ご家族みんなで頑張って、動く時計に、完成したそうなんです。
 
 
 やったね!
〇〇くん!
素敵なの出来たね。
時計動くようになって良かったよ。

私は今回は絶対にこの時計を失敗作品に終わらせたくないと思いました。
 
それは、自由に楽しく工作した結果。
失敗しちゃった!
 
で終わらせたくなかったからです。
 
〇〇くんのお母さんも偉い!と私は思いました。
 
私も含め、きっと、普通のお母さんなら。
 
間違わないようにしなきゃだめよ。
わかった!
あっー!これは、違うわよ。
 
なんて、言っちゃう。
 
そして、間違えちゃったら。
お子さんを怒っちゃうかもしれない。
 
子どもが自信をもって、自分のことが大好きでいれる。
自分は尊い存在だと感じる経験はこういうことを言うのではないかなと思ったのでした。
 
失敗しても大丈夫!
何度でもやり直せる!
 
これは、どんな学力よりも、どんな能力よりも。
 
生きていく上で大切なことなのかもしれません。
 
上手い下手に関わらず、やったね!と思えるような作品が造れる!
 
というのが、夏休みのわくわく工作セットのテーマだったのですが。
 
〇〇くんのお母さんから、とっても大切なことを教えてもらったのでした。
〇〇くん!
〇〇くんのお母さん!
ありがとうございました。
 
 
 
一人ひとりの子どもの存在認める。
そっと、子どもの世界に入っていく。
 
なかなか、出来ないことです。
でも、そんな静かな時間を9月からシュタイナー教育をベースに探っていきませんか?
 
ただいま募集中。(今回が一旦最終回となります。)

 

 

 

ご質問等は、atoriebeppo@yahoo.co.jp