個人的に、ここ数年の宝塚で好きだった作品(本公演)といえば断然2018年宙組公演「異人たちのルネサンス」です。と言ってももう6年も前なんですね。




田渕氏のこの作品、当時は駄作と言われており、僕が変わった嗜好の持ち主だからかと思ってたけど、この前改めて星風まどかのさよなら特集にてスカステで見たらやはりクソ面白かったwww




特に不穏なパイプオルガンの音色で始まる、グイド(愛月ひかる)とローマ教皇(寿つかさ)のプロローグの場面。スッシーさんの声は威厳があっていいですよね。対する愛ちゃんもまあまあ不気味でゲスい司教w  もうここで既に「おおおおお、これから良くないことが始まるのだな!」と物語に引き込まれていく…。




スリ癖と虚言癖のある少年サライ役が天彩峰里。

このサライの裏切りのせいで、ヒロインは死に至るわ、教会で大乱闘は起きるわで、、、天彩峰里、うまいんだけど、このサライがトラブルメーカー過ぎて、なんか今の宙組を予兆するような不穏な雰囲気…。




芹香斗亜が演じたロレンツォは一度絶命したかと思えば、命に別状は無く、メディチ家の当主としてしれっとラストの場面に登場しているとゆう…(^◇^;)




修羅場の場面では、星風まどかも愛月ひかるも桜木みなとも皆諸共死にますw

スカッとするくらい主要人物がほぼ同じ場面で次々に死ぬとゆう…www、救いのないストーリー。




星風まどかは、終始怯えた囚われの元修道女役…。怯えた表情がとんでもなく上手くて、今のまどかちゃんとは同じ人物には見えないくらい、顔も表情も違います。





2018年、東京で観劇した時は、まさか数年後に宙組がこんなことになっているなんて思ってもみなかったが、、、、




この作品は日本物のショーとの併演だった為、本編の後にフィナーレがあるのだけど、そのフィナーレもなかなか不穏なムードなんですよね…。

男役たちのカッコいい群舞のあと、良くない雰囲気の音とともに大階段から星風まどかが登場…。

トップの真風さんは、下手側にうずくまった姿でサスが当たる…とゆう…、、、とにかくこの作品は音楽が不気味で舞台は暗いし、薄気味悪くて最高です。あ、曲はとにかくどの曲もカッコ良かったです。ただ、何度も言いますが不気味なんですw





僕的には、田渕氏の作品はどれもこれも好きな作品が多い。




そういえばほぼお蔵入りしてしまった「PAGAD」も田渕作品でしたね…😨