久々に、初演エリザベートをスカステで拝見。



いやー、長い長い年月を超えて、やはりこの初演エリザベートは特別だったなぁと改めて感動。



この初演エリザを観たのは僕がまだ○学生の時。

とにかくすごい衝撃で、終演しても座席から立ち上がることが出来なかった。(当時の雪組に同級生のお姉さんがおりまして、なんと最前列で観劇をしたのでした。後にも先にも最前列はその時一度限り)



それまでも素晴らしい作品と触れ合っては来ていたのですよ。例えばそれは大浦みずきさんのフォーエバータカラヅカ!や、剣幸さんの川霧の橋/ルポアゾンや、杜けあきさんの華麗なるギャツビーや忠臣蔵…などなど。





しかし、初演エリザベートはもう宝塚の域も枠も全てを超越していた。



まず、主役が『死』とゆう概念なのが余りにも衝撃的。今でこそロミジュリの死だとか、永遠の命を持つ少年とか、怪人とか(?)いろんなバリエーションがあるけどね、当時は宝塚の主役と言えば王子様とかオスカルとかそんなのが普通でしたから。




そしてこの初演エリザベート、役者が完璧だった。



トートは当時のトップスターの中で一番歌える一路真輝だったし、シシィは可憐な姫役者でありながらその実力も伸び盛りだった研6の娘1の花總まり、フランツにはこれまた高い歌唱力を持つ高嶺ふぶき、ルキーニにはキャラがピッタリ過ぎた轟悠、ルドルフにはこれまた超技巧派の香寿たつき!なんと言っても子ルドルフにはあの安蘭けいですよ!!!



何この布陣!


歌え過ぎてますやん!




全員歌うまキャストのエリザベートって、後にも先にも、いや先はないけど、この初演のみじゃないのかな。



2014年の花組エリザベートもなかなか歌えるメンツでしたが、肝心のシシィがねぇ。本人比では良かったのかもしれないけど、、、。




初演だから感動するってのはあるかもしれない。



でもね、何度も上演されてる作品でも、あ、こっちの方が好きだなーと後から再演されたものが自分の好みに合うことも時にはありますからね。例えば『哀しみのコルドバ』は、初演の峰ちゃんの星組バージョンより、つい最近地方公演で再演された花組バージョンの方が僕的にはfitしました。




でもこのエリザベートに関しては…、初演を超えるバージョンには未だかつて出会えない。外部ももちろん数回観てるけど、、、、なんかしっくり来なかった。






いつか、初演を超えるエリザベートに出会いたい。出会うとしたら、、、その時のトートとシシィは誰かな。想像するだけでワクワクしますよ。




でもだからこそ、歌劇団には『エリザの安売り』はしないでほしい。本当に素晴らしいメンバーが揃った時に、再演したら良いと思う。




個人的には今の宝塚なら


トートは礼真琴の歌声で聴きたいし、シシィは星風まどかで観たい。フランツは永久輝せあ、ルキーニは風間柚乃かな。



組がバラバラですね。

でもそれくらい、完璧なキャストが一つの組に集まった初演エリザのカンパニーって改めて奇跡だと思うのだ。