■2023年1月に観た映画
15本(劇場、配信、レンタル、見直した作品を含む)(うち短編2本)
・そして僕は途方に暮れる - 3.5 (2023.1.31/伏見ミリオン座)
監督 脚本 原作:三浦大輔。2023年。
・あつい胸さわぎ - 3.4 (2023.1.30/センチュリーシネマ)
監督:まつむらしんご。脚本:髙橋泉。原作:横山拓也。2023年。複数の問題というか問題っぽい何かを散らして、作劇を回す為だけに行動する登場人物たちと、濃い口演技で大仰に喚くキャラクター、いつの間にか問題は勝手に解決したっぽい雰囲気。主演以外が全て"装置"の様に置かれた空っぽな人物造形。なんだこれ。そりゃこのメインビジュアルのシーンや、お母さんが"私やったらよかったのに"と、つぶやくシーンには泣かされましたが、それは反射であり。全体的に全てが薄っぺらい、まじめに人間を描く気ないんだろうなーと久々にちょっと萎える内容だった。
・あの夏、いちばん静かな海。 - 3.8 (2023.1.29/DVD)
監督 脚本 編集:北野武。1991年。
・ピンク クラウド (原題:A Nuvem Rosa) - 2.5 (2023.1.27/センチュリーシネマ)
監督 脚本:イウリ・ジェルバーゼ。2021年。日本公開2023年。ブラジル映画。正直言ってかなり退屈だった。ワンシチュエーション、ピンクの照明を使って展開させるプロットは面白いがさすがに予想以外の事が起こらなさ過ぎたし、何のドラマも無くどこが見所なのか分からなかった。ラストも、ふ〜んくらいしか感想が無い。
・SHE SAID / シー セッド その名を暴け (原題:she said) - 3.8 (2023.1.17/伏見ミリオン座)
監督:マリア・シュラーダー。脚本:レベッカ・レンキェヴィチ。原作:ジョディ・カンター。ミーガン・トゥーイー。(お話自体に対する感想は置いておいて)一見すると証言を集めてまわる非常に地味な映画になってしまうところを、きちんと切実さをもって演出できる手腕は見事。見易いし。
・モリコーネ 映画が恋した音楽家 (原題:Ennio) - 2.3 (2023.1.16/伏見ミリオン座)
監督 脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ。2021年。日本公開2023年。せっかくの本人インタビューなのにほぼ全編で精神論の話しかしておらず正直ガッカリした。色々出てくるインタビューのシーンもなんかみんなずっと同じこと言ってるし繰り返しでも観てるのかと思った。今年ワースト早くも出た?
・非常宣言 (原題:비상선언) - 3.8 (2023.1.10/ミッドランドスクエアシネマ2)
監督 脚本:ハン・ジェリム。2020年。日本公開2023年。劇場で座りながらみる航空パニックモノは最高としか言いようがない。最初の急降下シーンは観る価値あり。まさかの超バッドエンドかと思いきやそんな筈は無く普通に盛り返して終わり。その分、長くなってしまった様な気もするが仕方ないか。ツッコミ所は多い。
・ケイコ 目を澄ませて - 4.0 (2023.1.9/センチュリーシネマ)
監督 脚本:三宅唱。脚本:酒井雅秋。2022年。非常にクールな画面がセリフや劇伴の無い映画をグイグイと引っ張っていくのが気持ち良かった。特に、中盤ケイコが警察に声を掛けられた後の高架下でのシーンは早くも今年イチカッコいい画面を見てしまったかも知れない。もう1度観てみたい。
・恋のいばら - 3.5 (2023.1.9/センチュリーシネマ)
監督 脚本:城定秀夫。脚本:澤井香織。2023年。とにかく、劇中のいつの時代だよみたいなEDMのフリー音源みたいなのがキツ過ぎてその度集中力が削がれた。にしなくてもちょっとモッサリ気味でキレを感じなかった。終盤の展開は正に城定ワールドで楽しかったが、98分にも関わらず長いなと感じてしまった。
・友情にSOS (原題:Emergency) - 3.9 (2023.1.8/Amazon Primevideo)
監督:キャリー・ウィリアムズ。脚本:クリステン・ダビラ。2022年。アトロクの未公開映画で紹介されていた?のと、町山智浩氏がYouTubeの番組で年間ベストに挙げていたので鑑賞。
・デンジャラス プリズン ー牢獄の処刑人ー (原題:Brawl in Cell Block 99) - 3.6 (2023.1.8/U-NEXT)
監督 脚本:S・クレイグ・ザラー。2017年。
・ねじけたつま咲き - 未採点 (2023.1.7/U-NEXT)
監督 脚本:石川幸典。2022年。つんく♂総指揮「TOKYO青春映画祭」グランプリ。三宅隆太監督がアトロクにて紹介していたので鑑賞。
・カンパニュラの少女 - 未採点 (2023.1.7/U-NEXT)
監督 脚本:安本未玖。脚本:時岡怜美。2022年。三宅隆太監督がアトロクにて紹介していたので鑑賞、夜中に観たのがいけなかった。
・かがみの孤城 - 3.8 (2023.1.6/中川コロナワールド)
監督:原恵一。脚本:丸尾みほ。原作:辻村深月。2022年。原作は未読ですがこういう規模でこういう内容を書く事には意味があると思う。し、実際にこの作品で救われる子は居ると思う。観客15人くらいでしたが12人くらいはリアル中学生な感じで彼らにどう響いているのか気になった。おじさんから見ても意味のある物に感じた。
・ミスト (原題:The Mist) - 3.7 (2023.1.4/WOWOW)
監督 脚本:フランク・ダラボン。原作:スティーヴン・キング。2008年。主人公がバカすぎる。終わり方は嫌いではないが、とにかく主人公がバカすぎてそれしか入ってこない。モノクロバージョンが良いらしいのでそっちも観てみたい。嫌いではない。
・ゼア ウィル ビー ブラッド (原題:There Will Be Blood) - 3.9 (2023.1.4/U-NEXT)
監督 脚本:ポール・トーマス・アンダーソン。原作:アプトン・シンクレア。2008年。原作があるみたいなので、どれくらい脚色が入っていてこういう仕上がりになっているのかは分からないが、話自体がそこまで面白いとは思えなかった。ただ、映画として描きっぷりだったり、緊張感の生み出し方、狂う程に悲しい描写などは実にうまく、さすがのPTAだなあと思わざるを得なかった。これが当時どれくらいの人にどれくらいの温度でエンターテインしたのかが気になる。