現在私は、大学病院の総合診療科の医師です。月に5〜6回、深夜の病院を守る当直業務があります。

先日、忘れられない夜がありました。

 

病棟からの緊急コール。患者さんが重い心不全と呼吸不全に陥り、

みるみるうちに危険な状態に。

 

「自分の力では、もう限界かもしれない…」そんな無力感に苛まれた時、

駆けつけてくれたのがICU(集中治療室)の先生方でした。彼らの的確な処置と力強い言葉が、暗闇に差した光のように感じられました。

 

 

息つく間もなく、今度は救急外来へ。緊急処置が必要な患者さんを前に、

すぐに整形外科、耳鼻科の先生へ連絡。深夜にも関わらず集まってくれた仲間たちが、見事な連携で患者さんを救ってくれました。

 

専門外の領域では、私たちは無力です。しかし、最高の専門家たちが周りにいる。

この日ほど、「一人じゃない」と心強く感じたことはありません。

 

私たちの病院は、他の病院では診断がつかなかった患者さんが最後に訪れる「砦」です。

 

私の専門である膠原病も、診断が非常に難しい病気の一つ。

 

だからこそ、診断がつき、患者さんの苦しみが和らいだ時の喜びは、何物にも代えがたいものです。

 

この仕事は、決して一人ではできません。自分の無力さを痛感する夜もあれば、

最高のチームに支えられ、大きなやりがいを感じる日もある。その繰り返しの中で、私たちは医師として成長していくのだと信じています。

この場所で、最高の仲間たちと働けることに、心から感謝しています。

 

その一つに膠原病があります。 全身性エリテマトーデスや関節リウマチなど、

自己免疫の異常によって全身に様々な症状を引き起こすこの疾患群は、診断も治療も一筋縄ではいきません。

 

 しかし、だからこそ、粘り強く患者さんと向き合い、ようやく診断にたどり着き、

治療によって症状が和らいでいく姿を見るとき、何物にも代えがたいやりがいを感じます。

 

 当直の夜、自分の無力さに打ちのめされることも少なくありません。

 

しかし、そんな時にこそ、周りを見渡せば、各分野のスペシャリストである仲間たちがいます。ICU、整形外科、耳鼻科、そして多くのコメディカルスタッフ。彼らとの連携なくして、私たちの医療は成り立ちません。

一人でできることには限界がある。でも、チームでなら、その限界を超えていける。

大学病院という場所で、最高の仲間たちと共に、今日も私たちは患者さんと向き合っています。

 

診断がつかずに苦しむ人を一人でも多く救うため、そして、医師として、人として成長し続けるために。