有名な障害児養護施設の展覧会が催されていた
先日、学童で連れてきてもらい
いたく感動していたチビ
その展覧会の中で
障害者の方がお点前をするお茶席があった
有料だったので
学童で来たときには参加できなくて
それに参加していたいと言っていたチビ
展覧会自体、すごい人数で
美術館にも人が溢れていたから
お茶席にも、かなりの人数

それでもいいとチビが言うので
後ろの列になってしまったけど参加
お点前が・・ほとんど見えない

かろうじて、あたしの席からは垣間見えたので
チビと席を交換
実は大学生の頃、茶道やってたんだよね
お点前の作法ってさ
右利きの健常者の人向けなんだよねー
左利きの友人がやるのですら
大変そうにしてたのに
手足に障害がある人が
心を込めてお茶をたてている
あたしは、お手前の様子は見えなかったけど
そこに居て、雰囲気を感じるだけで
なんだか、じわーっと心に染みるものがあった
お菓子は、練りきりを期待していたんだけど
お饅頭だった

つい、いつもの調子でパクっといきそうになって
「あ、小さくしてたべるんだった
」と(笑)

久々に頂いた薄茶
思ってた以上に熱くて、量が多かったけど
一口、一口ゆっくり飲んでいると
心がじんわり温かくなる感じだった
隣で、チビがぎこちなくお茶碗を手にして
飲んでいる姿が可愛かった

チビは初めての薄茶の美味しさに
えらく感動していた

久々に茶道のことを思い返して
お客様をおもてなししようという心とか
自分自身の心の余裕とか
そういうことを思い出した
そういえば、大学の頃に研究していたサリンジャーも
禅に救いを見出していたっけ
あの頃に勉強したこと
忙しい日々の中で記憶の片隅に追いやられてたけど
思い出してみれば
あたしの記憶を彩ってくれる
そして気持ちにも余裕をくれる
なんていうかね
あたしは、きちんと積み重ねてここまできた
あたしを後押ししてくれる
あたしの知識を形作っているもの
それがあるから
あたしの人生は大丈夫