岸田文雄首相の総裁任期満了に伴う自民党総裁選が9月27日、党本部で投開票され、石破茂・元幹事長(67)が第28代総裁に選出された。
石破氏にとって総裁選は5度目の挑戦。「最後の戦い」と位置付けていたが、高市早苗・経済安全保障担当相(63)との決選投票を制した。
日本の舵取りをすることになった石破氏の国民の知名度はきわめて高い。
これまでもバラエティー番組に多く出演しており、「アイドルオタク」「鉄道オタク」としても知られる。
そんな石破氏の“オタク”ぶりについて、今後「ファーストレディー」となる妻の石破佳子さんは2018年9月発売の女性セブンの取材にこう答えていた。
「夫はなんにでも興味津々で、“凝り性”なんです。例えばアイドルなら、岩崎宏美さんやキャンディーズが、いつ、どの曲を出したとかをよく覚えていて、シングル曲は全部歌えます。掘り下げるタイプなんでしょうね。
音楽は幅広くて、昔からクラシックもジャズも好きで、かなり詳しいですよ。
鉄道好きは、いわゆる“乗り鉄”です。
私も電車に乗るのは好きですが、車両の話をされてもサッパリ(笑い)。
実は、私には“この鉄道がいいだろう”とかマニアックな話はまったくしないんです。周りに自分の趣味を押しつけない人なんでしょう。
バラエティー番組でオタクの部分に注目されることも、夫は、“自分の意見に興味を持ってもらえるきっかけになる”と喜んでいるんです」
「アイドルオタク」な素顔
石破氏は特にキャンディーズから学んだことが多かったようだ。
高校時代からのファンであり、メディアでもたびたび元メンバーのランちゃん(伊藤蘭)、スーちゃん(田中好子)、ミキちゃん(藤村美樹)について熱弁している。
なかでも藤村のファンであり、「一番美人なのに控えめで、芯が強いうえに、音楽的な資質が高い」とも評していた。
ここまで石破氏がこだわりを見せるのは、国会議員になりたての苦しい下積み期間を支えていたのがアイドルだったからだろう。
地元・鳥取で挨拶廻りをする車を運転しながら河合奈保子の楽曲をよく聴いていたのだとか。
そんな石破氏が定義するアイドルとは「目にした瞬間の鮮烈な輝きが衝撃的で、それゆえ歌唱力や演技力を抜きにして心揺さぶられる存在」なのだとか。
この「心揺さぶる」をもとに、これまでの総裁選ではコスプレ姿を披露し、幾度となく話題を集めてきた石破氏──「最後の戦い」を制し、これから先は10月1日召集の臨時国会で首班指名が行われ、第102代内閣総理大臣に指名される見通しだ。