士官の身体は、棒のように後ろに倒れた。周りにいた部下たちは、関わらないようにと、蜘蛛の子を散らすように散々していった。

「ハンッ!どいつもこいつも、根性の無い奴ばかりね。私の替りに敵を殺るような勇気ある人間はいないの!」

誰も声を上げなかった。オガネソンは仕方なく、「自分がやるしかないか。」と独り言を言いながら、重い腰を上げた。

「仕方ないわね。では、今から出かけるよ。船を東シナ海に向かわせなさい。上海に乗り込むわよ。副船長!私の代わりに指揮を執りなさい!私は船長室で、策を練って来るわ。役立たずのあなたたちでも、敵に一発食らわせるような策をね。」

オガネソンは捨て台詞を吐き、部屋を後にした。衛星電話をバックから取り出し、短縮ダイヤルを押した。そして電話に出た男に、言った。

「オガネソンよ。今から言う武器と機器を用意して!それを大急ぎで私の巡洋艦に持ってきて。位置は、准将から伝えるから時間を計算して持ってきて。それで最後の贈り物を奴らに送ってあげるから。分かったわね!急ぐのよ!絶対に間に合わすようにね。」

電話の相手の男は渋々、承諾した。オガネソンは、大量のミサイルとドローン爆弾を用意させたのだ。そして潜水艦を2隻、急遽用意させた。魚雷を満載させて出航せよと命令を出した。オガネソンの乗船している巡洋艦と潜水艦2隻で、C国の艦隊を迎え撃とうと考えたのだ。自分にはドローン爆弾と言う秘密兵器がある。これは、ギドラの研究員が考え出したもので、コントローラーで誘導すると後はコンピューターがAIを使って自動で編隊を組むようにプログラミングされている。各ドローンには爆薬を搭載し、体当たりで爆弾と化すのだ。この数が千機ある。この攻撃を避ける方法はない。どのような艦隊があろうが、千機のドローンを一網打尽にできるような兵器は無いと高を括っているのだ。所詮、オガネソンの敵ではない事を証明してやると意気込んだ。指令室に戻り、船内放送を使用して、今後の計画を話した。

「オガネソンよ。今から、魚雷を搭載した潜水艦2隻と合流する。その後、輸送機でミサイルとドローン爆弾を補給し、上海に向かう。上海でC国の艦隊を迎え撃つ。ドローン爆弾の強さを見せつけるのよ。ミサイルと魚雷、ドローン爆弾の総攻撃を仕掛ける。分かれば各人、位置につけ!各々の任務を遂行するように!以上!」

オガネソンは、部下を鼓舞した。そして、先頭に立ち、C国の艦隊を全滅させる意思を皆に示したのだ。部下たちは活気づいた。今まで、オガネソンの恐怖に慄いていたが、鼓舞したお蔭で士気が高まったのだ。船内は熱く活気出した。全員が、ミサイルや魚雷の点検を行い、クレーンを使って発射管に移動させた。これで、準備は出来た。後は、小賢しいC国に一泡吹かせるだけである。巡洋艦のスピードを上げさせ、上海に10キロの距離に近づいた。途中で合流した潜水艦と無線で連絡をとり、オガネソンの号令で集中砲火を行うよう命令を下した。