つるし雲の一生
この日、2008年10月29日は、西よりの強風でした。
28日、30日の空を含む、多数の写真を撮りました。
その中から29日の8枚を。


※このつるし雲については、2008年11月9日に、多数の写真を15回に分けて、投稿しています。


写真1の雲が急速に収束して美しいつるし雲にまとまった。

雲の帯の先端部がつるし雲の形になりかかっている。

写真1 2008-10-29 16:41 pa290172


わずかの間に形が整う。

写真2 2008-10-29 17:07 pa290172


大きな雲の帯だったのに。

写真3 2008-10-29 17:16 pa290191


夕日を浴びて、
生き物の円盤のよう。

写真4 2008-10-29 17:23 pa290209


円盤の下に円盤。

写真5 2008-10-29 17:25 pa290212


左端の鳥はトンビ。
もうすぐ陽が陰る。

写真6 2008-10-29 17:28 pa290219


山の端に日が沈んで。

写真7 2008-10-28 17:32 pa290228


つるし雲は終局だ。

形を変えるだけだ。


写真8 2008-10-29 17:54 pa290234


不知
方丈記に鴨長明(1155?-1216)は記す。
「不知(知らず)ウマレ(生まれ)死ル(死ぬる)人イツカタ(何方)ヨリキタリテイツカタ(何方)ヘカ去ル」
洋の東西を問わず、誰しも同様のことを聞きなれている。

不知(知らないよ)と言っているが鴨長明は不知に、久遠の夢を託している。
始中終(生まれ、半ばを越え、死ぬまで)の、前にも後にも、鴨長明は漂っていて、不知に寄り掛かっている。

永遠を感じれば気は大きくなるだろう、広い心で動ける。
鴨長明がそうだったかどうか知らないけど、もしかして、しょぼくれていたのかな?