衝撃でした。



当然、腹腔鏡手術については知っていたし、

この病気でもしばしば使われている手法。



ただ、何度も言いますが、

私の腫瘍は10センチ越えの大物です。


開腹しないなんて、

ありえない、と思ってました。



目の前にいる先生はとても信頼のできる先生で、

その先生の師匠がやってくれると。


今文字に起こしたらその方がいいとわかるのに、

あまり深く考えない私は、

転院がめんどいのと、

早く手術の日程を決めてしまいたい一心から、


「あ、開腹でええです。」


って言いました。



そしたら先生が、

被せて「今決めないで、

持ち帰って今度までに決めて!!」と。


半ば必死で言ってくれました。



腹腔鏡手術の場合は、

腫瘍が巨大なので、

取り出すときには6〜7センチは切るけど、

仕上がりは開腹も腹腔鏡も変わらない、

手術時間は腹腔鏡の方が若干長い、

入院期間は腹腔鏡の方が少し短い

術後の開腹は腹腔鏡の方が早いし圧倒的に楽。



聞けば聞くほど腹腔鏡の方がいいと、

今なら思うのに、とにかくその時の私は、

転院するのがめんどくさいと思ったんでしょう。

その時は何回か「んー。。。開腹で」

と言ったように思います。



その度に母や先生が、

今決めないで、

今度までの宿題で!

と、言われ…笑



帰りの電車で、母から言われました。



あれは先生、

腹腔鏡手術を勧めてはったよ。

でも先生の病院では方針として

状態的に腹腔鏡手術はできないから

師匠の病院を紹介するっていうてくれはったんよ。

でもこれにしなさいとは医者の立場上言えないから、

誘導しようと頑張ってはったんよ。



へー、そうなんやーと。

全然わからんかった。

ほんまに40年生きてきたんかって思う、

情けない。