今回の仇討絵巻、
ロスになりながらも次の仕事への間髪が短かったのもあり不思議とスッキリした感もある今日この頃。
しかしあの頃に戻りたいと思わないわけでもない。
今更だから浸って語れる事。
「浸るな浸るな、浸って心地いい場所じゃないよ」
とは言いません(´∀`)
ここは浸る場所です笑
今回総合感想ではなく、異常に愛着のあった役、黒鞠についてダーーーーーーーッと書き連ねます(笑)
「黒鞠(こまり)」
彼女は、一番人間の弱い部分を持った子だったと思います。
裏話にはなりますが、黒鞠の部屋はきっと、逃げてきた方向からして葵姐さんの部屋の近くだろうと言う設定がありました。
銃声も、白鷺の悲鳴も、「死ぬな!白鷺!」の声も、恐らく聞こえて居たであろうと。
一番大切なあの子を、足がすくんで、そんな事信じたくなくて、助けることが出来なくて、死にたくなくて、
震える体で唯一できたことは、まだ姿を見ていない、でもあの性格だからしそうなことが読めてしまう子、鴇風を探すこと。
怖いから、怖いからこそ自分と一緒に逃げて欲しかったし、
逃げてしまった自分を正当化するのに共犯者が欲しかった。これは多分一番人間にある感情の一つかとも思います。
これだけ聞くと薄情に聞こえますが(笑)
例えるなら、小学校で台風の日、学校からの連絡は来ないけど、『これは休んで良いんじゃないかな?』と不確定だけど休んじゃったことへのちょっとの罪悪感。誰かが一緒に休んだ事を知ったら、自分だけじゃない、と少しホッとする安心感。
人によってはこんな感じ。
それでも、何よりこれ以上自分の日常に壊れて欲しくなくて必死に止めた結果があれでした。
初めて舞台をやって、稽古段階から決まって涙が止まらなくなったシーンです(笑)
これまた裏話ですが、
鴇風、白鷺、黒鞠でお揃いにしていたかんざしがあったのです。▼
鴇風が黒鞠を説得するシーンで、
彼女、白鷺のかんざしを握らせて来たんです(笑)
黒鞠的には信じたくなかった真実の証拠を見てしまった気分、反面鴇風がどうなるかの覚悟を渡してきた、心が痛くて痛くて、本当に中身共々憔悴するほどつらかった!
非喫煙者の井上が、ヘビスモキャラに挑戦でした!
とてつもなく姉御になってしまったキャラ!
あのキセルは、今手元に黒鞠の宝として残ってます(´∀`)
鴇風も、白鷺も、心から信頼していて、
萌葱姐さんも、葵姐さんも、心から慕っていて、
鴇風は、どんだけ悪態をついてても、信頼してるからこそであり、なんでも話せる仲だった。
白鷺は、まるで妹のようだけど、あの気取った黒鞠が、一緒に悪戯ふっかけに行けるほどの仲だった。
支度部屋でもどこでもかしこでもタバコふかしては萌葱姐さんに怒られて、でもそれが日常で実は嬉しくて。
強気で居ても、葵姐さんの前では実は少し弱い所見せたりなんかして。
そんな日常がいつまでも続くのだと、
誰よりも願って居た黒鞠には
あんな結末を迎えて尚、幸せになって欲しい。
願わくば心は皆とありますように。
ようやくさ!
自分の中の黒鞠像を文にして書くことが出来た笑
長文ですが、もし興味がありましたらw
本当に本当に大好きな役でした!
次は皆の紹介をちょこっとずつでも書いていけたらなーって思います(笑)
書いてて思うけど、凄く仇討絵巻、好きだったんだなー!本当に!!
でも何より「日高」が存在出来たのは、
ご来場いただいたお客様あってのこと。
助けてくれたスタッフの方々あってのこと。
そしてキャストの皆様がいてくれたから。
本当に!ありがとうございました!!!