動物レスキュー。
が、私の仕事ではない。
が、小学生の頃から動物レスキューをしなければならないコトが多々ある。
昨日、仕事が終わり、
帰宅しようとしたところ、
「ニャー」という、か細い声が聞こえていた。
嫌な予感がしたので、
①気のせい
②空耳
③幻聴
というコトにして、車に乗ろうとしたところ、
「ニャーッニャーッ」
と、激しく鳴き始めた。
長年の感で、
助けを求めていると察知。
どこで鳴いているのか、探しても見つからない。
鳴き声は聞こえるのに、見つからない。
自動販売機を発見。
コレだな。
自販機に向かって、
「ニャオニャオ?」と、猫語で呼び掛けてみると、
「ンギャオーッッ」と、野太い声で返してきた。
すぐ、自販機の下をのぞき、
「ニャオニャオ?」と、呼び掛けてみると、
「フンギャーッ」と、返してきた。
自販機のどこかに挟まっていると理解した。
その自販機、下の隙間は狭く3センチ程しか開いておらず、そこから侵入するのは物理的に無理と判断。
左横の隙間も、壁とほぼくっついて設置してあるので侵入は物理的に無理と判断。
右横の隙間だけ、5〜6センチ開いていた。
そこから侵入したとみた。
高音の鳴き声からして、
生後2〜3週間と判断。
日が暮れてくる。
時間との戦い。
壁と自販機の空間の狭さに、
小柄とは言え、
大人の私では救出不可能と判断。
歩いていた小学生男子2人に救出援護を要請。
目の悪い私では、
仔猫の位置さえ分からないのに、
小学生男子は位置もとらえ、
仔猫の大きさまで教えてくれた。
壁ウラのゴミや落ち葉によって、
仔猫が動けなくなり、
完全に挟まっていた。
細い棒で、仔猫を傷付けないように、
そっと、少しずつ少しずつ、
固まったゴミと落ち葉をかき出した。
スマホのライトを使い、
中の仔猫の様子を見ながら、
細い棒で、仔猫を少しずつ移動させ、
小学生男子が、
細い腕をめいいっぱい伸ばして、
仔猫をキャッチしてくれた。

片手に乗るほど小さな仔猫。
お母さん猫とはぐれて、
不安だったのだろう、
シャーシャー威嚇しながら、
ブルブル震えていた。
人間は怖くないというコトを理解してもらうために、しばらくの間、そっと抱きしめた。
「怖くないよ、大丈夫だよ」と。






