涙が夜空に散ったら昔、さよならをした悲しみで歩けなかった私は大人にどうすればいいか聞きました。「それは縁が無かったんだよ」と言われました。もっと悲しくなりました。けれどいくつものさよならをする度に新しい出会いがありました。そしてその喜びに気づくのでした。心は満たされて縁があればまた巡り会えるはずだといつからか思うようになりました。悲しみに暮れたあの日々を愛おしく思えたのでした。