去年の今日、あの時。
東京の真ん中、地上10階で仕事をしていました。
揺れを感じながらも、仕事を続行していると、
ごうん、ごうんという音。
すぐに非常口へ出てみると、周りのビルがグラグラ揺れてる。
立っていられなくなり、その場にしゃがみ込んで呆けたように
右に左に揺れるビルを見ていました。
その時の景色も覚えているけど、音が忘れられない。
地下鉄のホームで電車が入ってきた時みたいな、
ごうんごうん、がしゃんがしゃん。
PCが落ちる音、ガラスが割れる音。
もちろん帰宅難民でした。
通常40分の帰路、5時間かけて辿り着きました。
比較的地震の多い地域で育ったからか、あの日迄
「あ、地震だ」と思っても、その時している何かをやめることはありませんでした。
すぐに終わるものだと思ってたから。
お化粧してたら、続行。
仕事してたら、続行。
お食事してたら、続行・・・。
一年たって、穏やかな日々を過ごせているけれど、
今は「地震だ!」と思ったら、何も手をつけられなくなりました。
「次にすることは何?」
もしかしたら役に立たないかもしれないけど、
備えだけはしっかり。
私の非常リュックとヘルメット(ヘッドライト付)。
心配性のマムちゃん(母)が持たせてくれました。
「両手がね、あくからね、いいのよ!!」
と自信たっぷりに言ってましたが、私と姉と自分のを用意して、
とと(父)の分を忘れるという大失態をやらかしてました。
本人は「明日買うのよ」と言ってましたが、「しまった!」という顔をしていた
ので、忘れたんだと思います。
たくさんの人にたくさんのよいことがありますように。