教科書の範囲を平気で超える、大学入試 | 東大に文理両方で合格した男が綴る、受験の戦略

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東大受験を制するには、地理が大事

私の主宰する東大塾では地理も重視して取り組んでいます。

文系の東大受験者は、かなり多くの方が地理を選択して受験するからです。

ただ、中々手が回らないのが実情。

そりゃそうですよね。英語、数学、国語、歴史、地理だったら、最後に手を付けるのが地理ですから。配点は同じでも、メインっぽい科目の方が力が入ります。

 

地理は対策がし辛い

と同時に、地理は対策が難しそうです。

まず、地理の受験者が少ないですから、参考書や問題集も多くない。商業ベースに乗せるなら、マーケットが広い英語や数学が多くなるのは当たり前です。

 

さらに、「こういう問題が出たら、こう解く」というような、パターンの解法や、お決まりの解法が流通していない。

記述式の問題だという時点で見えづらいのですが、マイナー科目だと余計にそうなります。

 

入試は教科書の範囲から逸脱しない!?

さらにさらに問題なのが、教科書に書かれていない事も出題されること。

 

よく「大学入試は教科書の範囲から逸脱しないように出題される」と言いますが、これ本当でしょうか?

そりゃ、教科書を読み込むと色々な考え方が登場しますから、それらを駆使すれば、かなりの幅広い問題が解けると思いますよ。

しかし、教科書に書いていない知識問題が出題されることはありますし、難易度だって教科書を軽く超えます。

 

数学が教科書範囲を超える例

数学で言えば、通過領域の図示問題なんかが典型例ではないでしょうか。

先ごろ、塾生にも体系的に教えたのですが、教科書では学べないから、各予備校、塾などが通過領域の問題をわざわざ取り揃えて、解説授業を行っているはずです。

 

こういう、予備校でしか教えてもらえない数学の技法って結構たくさんあるくせに、入試であまり見ないモノも結構あります。

でも通過領域は頻出!

教科書の知識を応用すれば解けないことはないのですが、やや逸脱気味と言って良いのではないでしょうか。

※ちなみに、通過領域の問題は、①関数の解の配置の問題として解く、②ファクシミリ論法、③包絡線、などがありますね。

 

地理で教科書を超える例

社会科でも同様。

試しに、2014年の東大地理の問題をご覧ください。

 

 

 

 

ここで話題にしたいのは、(2)の問題です。

地熱発電の設備容量が95年以降、なぜ停滞しているか。立地条件を踏まえて記述せよ、という問題。

さて、みなさんお判りでしょうか?

 

予備校が発表する模範解答としては、

開発候補地の付近には国立公園があり開発が規制されているため。

地元住民の開発反対の声が上がっているため。

周囲の温泉の枯渇を心配し、反対されるため。

景観保護の視点から反対されるため

などが書かれいます。

 

これに対して、教科書や参考書なんかを広げてみたんですが、地熱発電に関して書かれている事と言えば、
安定的にエネルギーが取り出せる、開発が進んでいない、火山の近くで開発される。

ということくらい。

国立公園のことには、触れられていません。

 

どうすれば対策出来るか

まあ、この問題は難しい方でしょうし、解けなくても合格点は取れるんでしょうけど、東大地理では繰り返し教科書の範囲を超える設問があります。
2009年の第三問
2000年代に入り、公共事業(土木・建設)に従事する従業員が減った原因はなんでしょう?

なんかは、どうすれば解けるんでしょう。

日本史でもここまで細かく覚えないでしょうし。

 

オトナの常識として、建設業者は政府など行政機関から直接支払いを受けていることを知っていれば、政府予算が削減されるっていうことに気付けるんですけど、そんな事は教科書に書いてありません。

これは、ジョウシキを学べと言うことなのか。

教科書は大切ですが、教科書に書かれていないことに、いかにアンテナを張り巡らせるかも非常に大切ですね。

 

ということで、私の東大塾では今度、そういう大人の常識を学ぶ回を開催してみようかな、なんて企画しています。

主に、戦後の日本が歩んできた大きな出来事について、一つ一つ触れながら学びます。

科目は、社会系なら何でもOK。地理でも、日本史でも、政経や現代社会にも関わりそうですね。

 

受験勉強を中心にしなければならないのは当然ですが、教科書や参考書ばかりを眺めていては視野が狭くなることもあるでしょう。(実際、世間の流行からは疎くなりますし笑)

受験は奥が深いですね。

 

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