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古文を勉強していても、意味の分からない単語、本当にたくさん登場しますよね。
僕の思い出から例を引っ張り出してみると、例えば、「あはれ」と「をかし」の違い。
「あはれ」は趣深いで、「をかし」は面白いだと教わりました。
「あはれ」は趣深いで、「をかし」は面白いだと教わりました。
僕は元々理系で、国語や社会が苦手というより、ほとんど興味がなかったですから、「趣深い」という言葉の意味が分かりませんでした。
中学でも高校でも、周りの友人に「恋愛は趣深いね」なんて言う人はいませんでしたし、学校の先生が「今年の桜は趣深いなぁ」って言ってるところも聞いた事はありません。
中学でも高校でも、周りの友人に「恋愛は趣深いね」なんて言う人はいませんでしたし、学校の先生が「今年の桜は趣深いなぁ」って言ってるところも聞いた事はありません。
だから「あはれ」の意味がわからず、解答欄に「趣深い」と書いて、マルをもらってたような人間です。
マルをもらうのが目的だから、言葉が持つイメージを捉える必要はないと思ってましたし、読解って何なのか全く分かっていませんでした。
というように、古文の解答でマルだからと言って、文章が理解出来ているわけでもないですし、もちろん文章が理解出来ているからと言って、マルはもらえません。
「あはれ」という単語を見たら、「趣深い」と書ける生徒が勝つ世界なのです。
「あはれ」という単語を見たら、「趣深い」と書ける生徒が勝つ世界なのです。
ついでにもう一ついっておきましょう。
「をかし」は「面白い」と訳すように教わることがありますが、「面白い」にも色々ありますよね。
少なくとも、英語では2種類に分かれてますし、幅の広い言葉です。
例えば、お笑い番組を見て「あっはっは」と笑うのは「funny」ですが、数学の難しい問題が明快に解けたときなんかに感じるのは「interesting」です。
どちらも日本語では「面白い」と言います。明らかに概念というか、ニュアンスというか、言葉の持つイメージは違います。
どちらも日本語では「面白い」と言います。明らかに概念というか、ニュアンスというか、言葉の持つイメージは違います。
だから、「をかし」を機械的に「面白い」と置き換える作業をするんじゃなくて、せめて「英語で言うとinterestingに近い意味」として捉えたいところですね。
厳密には違うでしょうが、英語で例えた方が分かりやすいと思います。
厳密には違うでしょうが、英語で例えた方が分かりやすいと思います。
こういう風に、言葉の持つイメージとか用法、ニュアンスなんかを一つ一つ掴んでいくことが、いわゆる「単語の暗記」だと思うんですが、どうしても「趣深い」とか「面白い」とかという、対応する日本単語を覚える子はいますね。
毎回一つ一つ教えていますが、一か月も経つと慣れてきますから、単語の覚え方に悩んでいる方は、是非試してみて下さい。
あと、古文って同じ単語でも色々な意味があって大変だっていう悩み相談も、よくされます。
そりゃ、受験生からしてみれば、一つの単語に一つの意味だったら、苦労しないですよ。でも現実にはそういう分けにはいかず、言葉って色んな意味を持っちゃうんですよね。
有名なところだと、「世」という古文単語には今と同じように「世間」って言う意味もあるけど「男女の仲」っていう意味もあるよって教わりますね。
高校生の頃は「なんで、そんな意味があるんだよ!」って思ってましたが、勉強を積んだりオトナになって一歩引いてみたら、そりゃ当たり前だわってなりました。
だって高校生たちも、恋愛してるクラスメイトの事を見て「二人の世界に入ってる」って言ってますもん。
今も昔も、恋愛してる男女は、その二人だけの空間に入ってしまうのでしょう。それを昔は「世」っていって、今は「世界」って言ってるだけと解釈しています。
そんな風に考えれば、古文の世界だって、もっと深く理解出来ると思うんですよね。
今と比較したり、英語と比較したり、自分たちと比較したり。
昔の人がどういう気持ちで、どういうことを考えて生きていたんだろうか、どういう意図で文章を書いたんだろうかと考えながら触れると、もっと深く理解できるし、興味もわくと。
今と比較したり、英語と比較したり、自分たちと比較したり。
昔の人がどういう気持ちで、どういうことを考えて生きていたんだろうか、どういう意図で文章を書いたんだろうかと考えながら触れると、もっと深く理解できるし、興味もわくと。
あまりにも「現代語訳」の訓練をし過ぎると、読解から離れてしまう様な気がしますね。
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