糖尿病網膜症

 

夫が糖尿病と診断された時、既に網膜症も合併している状態でした。

 

「視野が欠けてる」と言うので眼科専門の病院で診てもらったところ、「糖尿病網膜症」と診断されました。

 

今から15年以上前の話なので記憶があやふやで、当時の手帳を見返しながら書いているのですが(曖昧でスミマセンあせる左右それぞれの目にレーザー治療(レーザー光凝固術)を受けました。

(手帳の記録からすると左右それぞれ4回ずつ、週に1回の間隔です)

 

レーザー後は治療したところに水膨れなどが生じるとのことで、その後も数回通院しています。

 

診察を受ける中で白内障も進んできていると言われました。

(これも後日入院手術しています)

 

レーザーはチクチクして多少痛かったと言っていました。

視力は治療を受けた時点以上には回復していない様子です。

視野の欠損はなくなったようですが、片目で見ると歪みがあるとのこと。

 

眼科を受診し始めた頃は月1回の通院でしたが、現在では経過観察の期間も延び、次の検診は半年~7か月間隔といった感じです。

 

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糖尿病網膜症は糖尿病が引き起こす3大合併症の一つです。

もともと細い目の血管は高血糖でダメージを負うと、詰まったり破れやすくなってしまうそうです。

ダメージを負い機能しなくなった血管を補うために新しい血管ができ、その新しい血管はとてももろく出血しやすいため、「血管が壊れる(機能しなくなる)→新しく生まれる(新生血管)→出血などで壊れる」を繰り返すうちに視力低下や最悪失明を引き起こすそうです。

夫の受けたレーザー光凝固術は、今ある出血を止め、ニョキニョキ新しく出来てくる血管をレーザーで焼き止めるといったイメージでしょうか。

失明原因は緑内障に次いで第二位とのこと。

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夫の糖尿病は一体いつからだったのか、、、当時は治療に付き添いながらそんなことを悶々と考えていました。

 

会社の健康診断も毎年受けていたはずです。

でも健康診断の血液検査で出てくる数値は多くの場合「空腹時の血糖値」なんですよね。

午前中の検診なら「食事は抜いて来てくださいね」って言われますし。

そこでちょっと基準をオーバーしていたとしても、多くの人は「ちょっと高いだけ」と放置します。夫もずっと放置したんです。

 

食後に血糖値が上がること、それはみんな分かってると思います。

だけど食後の血糖値を知ることの出来る人って限られてますよね…?

夫のように病気で測定器を持っている人は既に治療中の人なわけで、健康な人はそもそも測らないですから。

私だって知りません。

何かのきっかけで病院へ行き、「血液検査しましょうか」と言われ、その時たまたま血糖値も測定され、出てきた数値が200を超えていた…、そんな時でしょうか?糖尿病を意識し始めるタイミングって。

 

「糖尿病」の文字を目の前に突き付けられて初めて思い知ります。

空腹時に血糖値が高いことは危険信号なのだと…えーん

 

 

そして夫の体調不良の原因が「糖尿病」だと診断されて、表現はおかしいですがスッキリしました。

 

「なるほどね」と腑に落ちたからです。

なにせ糖尿病が引き起こしている症状にあれもこれも一致するのですからあせるあせる

 

まぁさすがにここまで酷い状態だとは思っていませんでしたがゲッソリあせるあせる

 

 

 

 

今でも一つ後悔していることがあります。

 

あまりに体調不良を頻繁に起こす夫に「ちゃんと病院へ行け!」と尻を叩いてようやく夫が向かった病院。

 

そこは若い頃からお世話になっている病院でした。

 

いわゆる夫の「かかりつけ医」ですね。

 

そこで「糖尿病」と言われた夫は2週間ほど飲み薬を服用した後、即インスリン注射での治療になったのですが、血糖測定器も渡されない状態で自己注射が始まったのです。

 

私も無知でした。

 

毎日毎回の血糖測定の意味、インスリンの種類、注射する単位(薬量)、低血糖の恐ろしさ。

 

何も知りませんでした。

 

ただ、糖尿と診断され即座にインスリン注射の治療になった夫を見て、それほど状態が悪いんだな…と勝手に納得していました。

 

 

それからしばらくして「視野が欠ける」と言ったんです。

 

 

かかりつけ医は糖尿病の専門医ではなかったので、自己注射を初めて少ししてから専門医のいる総合病院の内科へ通院を変えました。

 

ここの記憶がちょっと手帳を見返しても曖昧なのですが、ちょうどその時期夫は下痢や嘔吐を繰り返し救急病院を受診しています。

救急病院で診てもらったことをきっかけに、その病院の糖尿病専門科に変わったのだと思います。

 

 

そこで先生に怒られました汗「血糖値も測らず注射するのは危険です!!」と汗

 

そして最初から急激に血糖値を下げ過ぎるのもよくないと…。

 

どうやら急激な血糖コントロールが網膜症を悪くしてしまった可能性があるんだとか…。

(※あくまでも夫の場合です)

 

 

専門医ってやっぱりその病気「専門」のお医者さんなんですよねぇ…。

 

でも「お医者さん」ってだけで信用していた面もあったので…。

 

後悔先に立たずですが、ほんとあの時は思い知りました。。

 

 

体調不良を度々起こしていた夫。

「病院に行け!」とはその都度言いましたが、夫の自主性に任せてしまい、結果的に受診や治療を先延ばしにしてしまっていました。

 

もっと早く無理やりにでも連れていくべきでした。

 

 

糖尿病予備軍の方がいらっしゃったら、どうか専門医の治療を一日でも早くちゃんと受けてくれますように。。。

 

合併症は気付かないうちに進んでいます。

 

健康診断で血糖値が基準を超えている方、どうかどうか早く再検査を受けてくださいますように。。。。