パッと見、どこが悪いのか分からなく見えて、以前とはまるで別人の夫。
子供の頃の出来事、親戚や友人のこと、遊びに行った場所、やっていた仕事のこと、そんな昔のことを今でもちゃんと覚えているのに、ちょっとしたお願い事は何度言ってもあっさり忘れる
脳の記憶する場所が違うんだろうか…。
クリニックから帰ってきたら必ず連絡(LINEスタンプ1個送るだけ)するように言っても、まぁ半分は連絡来ません
これは理由が分かっています。
なぜなら、私より昼ご飯が優先だから
帰宅後お腹の空いている夫の意識は既に冷蔵庫のお弁当に向いているので、私への連絡なんぞ記憶からきれいさっぱり無くなっています
夜「今日連絡こなかったけど?」と言うと「忘れてた」で終わり…。
まぁ以前も書きましたが食欲>私なのでここに勝ち目はありません。
多分この先永遠に…
かと言って、私の記憶があやふやで「あれって何やったっけ?」と聞けばすんなり返事が返ってくるので、この人の記憶や認知力は一体どうなってるんだろうか…??と不思議に思います。
一つ残念なのは、先日のブログにも書きましたが、夫の得意だった運転に関して。
今は全く運転させていないので私のカーナビと化している夫ですが、地元の地理の認識が随分甘くなっている様子です。
つい最近、「確かこの道はこのままだと右折レーンになるような…」と私の微妙な記憶を確認すべく、夫に「左に寄らんでもええの?」と聞いたところ「このままでいい」と言うのでそのまま進むと案の定右折レーンになりました。
「ほら!右折レーンやんか!!」と運転にいっぱいいっぱいの私が文句を言うと、「いける真っ直ぐいったらええ」と怒る夫。
右折レーンは右折するための道ですよ…
私:「無理や!」、夫:「いける!」と文句を言い合ってるうちに右折の矢印点灯。
ハイ私には指示に従って曲がる以外に出来ません…。だって隣にも後ろにもびっしり車がいるんですから…。
運転嫌いの私のせいで日頃あまり出掛けなくなってしまったので、道の記憶が曖昧になるのはもちろんあり得ることです。
(そもそも私などは何度通っても覚えていませんし。)
でも、以前の夫だったら右折レーンに入ってしまったとしても「このままでもいけるからええよ」と言うはずでした。
道を一筋早く曲がっただけ。目的地にはいくらでも行き方がありました。
そして夫はその道を十分知っています。今でも。
だけど今の夫は以前とは違います。
その証拠にこの時どうすればいいか私に教えてくれませんでした。
曲がってしまっても大丈夫と言わず、ただ真っ直ぐ行けると主張し続けました。
思い違いをしたときにどうするか。
以前の夫にはあった知識や経験・テクニックに裏付けされた思考が、勢いまかせの判断や意地になっていることを痛感しました。
そしてその時ふと頭に浮かんだのが、TVのリモコンが無いと怒り出した時のことです。
コタツの上に置いてあるリモコンを自分の手元に置いたことを忘れ、「リモコンどこ!?」と探し「無い!!」と怒り出しました。
一つパニックになると周りが見えなくなる傾向が強くなっています。
家の中でのことならいいです。
でも車に乗って「あっ、間違った!」と思った時、「あっ、やばい!」となった時、夫は正しい判断が出来るでしょうか…?
私の答えは「NO」。
やっぱり車のカギは渡してあげられない…と思うのです…
頼んだお願い事を1つ忘れ、2つ忘れ、でも次の日は完璧だったり。
この道は混むからと違う道をいつもどおりスラスラ案内してみたり。
自主性に任せると忘れっぽいのかと思いきや、言われなくても夕方ちゃんとご飯を炊いておいてくれたり、と言いつつ、お昼に電話で頼んだのに忘れてたり。。。
出来るのに時々出来ない、いや、出来ないけど時々出来る…のか
謎が多いです…。