高校1年生の時から好きになったバンド

NEEのボーカルくぅさんが永眠された。


ずっと邦ロックが好きだった僕は、

今の好きな人をきっかけに聴く曲が

ガラッと変わりHIPHOPばかりになった。

でも、NEEだけはずっと聴いていた。


毎朝バイトに行くのが憂鬱で仕方ない

けど、NEEの曲を聴いて

大声で車の中で熱唱して

テンションわざと上げて

頑張ってバイトに向かっていた日常。


NEEの曲がなかったら僕は

憂鬱のまま毎日めそめそしながら

バイトに向かっていただろう。

まさに村上蔵馬は僕のヒーローだった。


息子はいつも同じ曲ばかり聴いて

正直鬱陶しかった。

でも、NEEを聴かせたら

息子もハマってくれたようで

保育園の送り迎えで2人でよく

熱唱した。


まだ息子は未就学児だから

ライブは小学生になったら

一緒に行こうね!ってよく話してた。


自分自身息子がいる身でなかなか

ライブに参戦できず、1度しか

目にしたことがない。

エキゾチックな空間に浸る僕が

カラフルになってた。


何度でも行こう。

息子が行けるようになったら

いっぱい行こう。

そう思っていた矢先だった。

蔵馬の悲報がTwitterで流れてきた。

言葉を失った。色も失った。


その日の夜僕は涙が止まらなかった。

村上蔵馬のことなんて何一つ知らない僕。

それでもヒーローだった。

もう二度とこの目でくぅさんを見ることは

出来ない。生歌も聞くことが出来ない。

辛かった。でも僕だけが悲しんでいる

訳じゃない。


NEEのメンバー、スタッフの皆さんは

それでも前向きに生きていた。(文面上)

ファンの人たちもまだ微かな色があった。

僕が落ち込んだところで何も変わらない。

くぅさんはNEEの中で生きているのだ。


亡くなった直後は曲を聴けなかった。

でも最近また少しずつ聴けるように

なった。

ありがとう、くぅさん。

赤の他人だけど、僕にとってのヒーローで、

これからもそれは変わらないだろう。