唐突に 赤ちゃんの死に立ち会った

 

婦人科診療がメイン の病院で

人工授精 を受けたときの話

 

 

精子を子宮に流す施術が 終わった後

内診台に寝たまま お尻を上げて

10~20分、過ごした。

精子を子宮の奥に流す為の時間

あまり意味が無いらしく

取り入れてない病院の方が多い

 

 

 

ぼーっとしてたんですが

 

 

隣の診察室から 会話が聞こえてきた

 

話し声が漏れることは、

他の病院でもあるし 気にならず、

内容は ほぼ聞いてなかった。真顔ボー…

 

 

 

 

そしたら私の部屋の

エコーのモニターがついて

赤ちゃんの影が映った。立ち上がる

 

 

手の指も へその緒も くっきりパー

人間の子供ってすぐ分かるシルエット。

 

 

 

間違って 隣の画面が

こっちにも映ってるんだな って思った。

古い病院だし、おじいちゃん先生だし…

そのうち消えるか。 って放っておいた

 

 

でも そのあと看護婦さんの声で、

「麻酔入りまーす。」と聞こえた。

 

 

 

え? 妊婦に麻酔? と思って

モニターを見つめてしまった。

 

 

画面からエコーの様子が消えて

何やら カチャカチャと音が聞こえて

 

…え?何この状況?って

すごく 心がそわそわ した。

 

 

 

暫くして 

モニターが エコーの映像に戻った。

 

 

胃袋みたいな 空洞だけが映ってて

赤ちゃんのシルエットは消えてた。

本当にゾっとした。

 

 

 

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私は 起き上がる時間になったので

支払いを済ませ、そのまま帰宅。

 

 

自分が人工授精したことも忘れ、

歩きながら 色々考えた。

 

 

 

 

 ここまで人間になってるなら

せめて 産んで 養子に出すとか…

 

 

 それとも 母体に重い病気が?

お腹の子に障害? もしかして死産?

 

 

 

 

 

何で命を宿す治療を受けてる最中

こんな映像を見る羽目になったのか…

 

 

 

脳裏に焼き付くとは

このことですね。

 

 

 

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ついでに この時の人工授精は

 

子宮の状態も 精子も完璧でしたが

かすりもせず 失敗に終わりました。

 

 

それ以来

この病院に行くことも無かった。

 

 

 

 

~不妊治療あるある言いたい~

知らなくていい痛みを知りすぎる

だからと言って 強くならないよ?