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今日の主人公はこいつだ!!
最年少でにくめない優しいけど、心はメラメラしてるミノ。


さあ、いってみよう。

あれは……

あれは。

あれは……









私の顔を見てニコニコとニヤニヤしている。
照れているのか。人見知りさんだからか。
でも伝わる精一杯のニヤニヤ(笑)
笑顔って嬉しいんだなってわかる。可愛い笑顔ね。
子供が書く文字が見える。イビツな大きな元気な文字。大人になると性格がでるから綺麗に書こうとしてもう書けなくなった。
あの文字だ。みんなも小さい時クレヨンで書いたでしょ?

私はハガキをよくもらった。ハガキと一緒に彼女が住んでる街でしか使えない雑貨屋の割引券が入っていた。なんだろう?と思ったが彼女にしたらその割引券はお小遣いでかよって、かよって、かよって
貯めた割引券だから。きっとね。ああ、プレゼントってわかった。ありがとうって。
ハサミで切りながらきっとね。こう言ってたね。

「これは、タッキーちゃんにあげるんだ」

彼女はわずか9歳
私も……わずか24歳

「I am MINORI」
映画ならここでタイトル入れて、邦楽を流そう。
歌詞はあまり話しに関係ないやつ。
ブルーハーツの「君のため」がいいな。
きっと合うだろうな。


私は、それからずっと彼女にタッキーちゃんと呼ばれていた。
なぜタッキーちゃんなんだろうか。それは秘密にしようかな。私が昔働いたお店にずっと来てくれていた最年少の顧客さんだった。彼女のお母さんもね!

あれからプラス何年か。

眩しいな。
入道雲が伸びる伸びる。向日葵が似合う季節に向日葵みたいに伸びてほしいなと考えながら彼女が住んでる街にバスでゆらりと行った。
何にもなかった。
本当にカラオケとボーリング場と少しのカフェとイオンだったかな?
そこをゆっくり歩きながら学校であったことや、彼女の今うまく行かせたいことと、今うまく行かない事を黙って聞いていた。
こんなに饒舌になったんだななんて思いながら。

彼女はいつも真剣な眼差しだった。
純粋とはまた違う真剣さで私は嘘をつきたくなかった。大人の優しい嘘とかね、真剣に学校の悩みも聞いたり、泣いたりするのを、私の力で止まらないかなと願ったのと。彼女の前ではいつも輝いていようと思った。ある意味彼女の前では素の自分を出せない。ダサい自分は封印していた。
私も大人のフリしてたからなあ(笑)
あれ?私が今あるのは、もしかしたらミノリのおかげかも知れない。ひえー。

彼女は綺麗好きで本棚も乱れなし、巻数が揃った状態。洗濯もののたたみ方や、机の上やDVDの中身までもがきっちり、きちんとしていて、見習おうと思った。

私は彼女の中学校にも行った。
合唱コンクールかな?
体育館をスリッパでね、まるで父兄参観だ(笑)
歌う彼女を見て涙ぐんだ。

まるで我が子のようだ。
なんで涙ぐんだのかは、彼女を知っているからだ。真面目な顔でステージに立つ貴女しか見てなかった。胸の奥が深く熱くなった。体育館は寒いのに。確か寒かった。
全校生徒何回分もコンクールだから同じ曲を聞いたはず。コンクールには順位があるじゃない?

発表の時。。緊迫な雰囲気の中後頭部が私の前にずらりある。体育館。同じ制服を着てるのに、彼女の頭がわかる。緊迫が伝わる……

発表。

1位……



じゃ
なかった……

後頭部を見ていたら、ガクンと落ちていた。
なぜか、笑えた。
いつでも真剣。本当は心がメラメラ。





あれから
何年かプラス何年かプラス。
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ドアをノックして席に座って
「働きたいです、何でもします!働きます」
目の前に大人になったMINORIがいた。
面接しながら、昔の話しは思い出さなかった。
なぜなら、貴女があまりに成長したから。あなたはあの、みのりじゃなかった。

向日葵のように強く、でも相変わらずシャイで。
私を見てやっぱり相変わらず微笑んでいた。しっかり自分の足で歩こうとしていた。

「じゃ、来月からよろしくお願いします」
新しいはじまりもキラキラしたMINORIが眩しく見えた。私の中で(笑)

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