私達夫婦は24年前、1999年のある日、国内ではありますが、大阪から離れた遠方の某所にて、結婚式を挙げました。
入籍はその年の1月1日、妻(睦月@管理人)の誕生日に済ませてあります。
平成11年1月1日。
1111のゾロ目ですね。
その時に、30年後(2029年)の相手に対し手紙を書き、そこの某所で預かり、30年後に開封して渡すというシステムがあり、私達も手紙を残しました。
しかし妻が亡くなり、私からの手紙を読むことはできなくなりました。
そうなりますと、あと6年を待つ必要もなくなりましたので、そこの某所へ連絡をとり、事情を話して手紙を回送の依頼をかけ、先日届きました。
一部を抜粋します。
私は30年後も、あなたと結婚して良かった…と きっと思っているはずです。
この手紙を開くまでの30年の間、あなたと一緒にたくさん温泉に行って、四国も行って、おいしいものを食べ、笑うことの多い日であることを祈っています。
結婚生活24年のうち、実に半分以上の15年位が闘病生活でしたので、辛い時の方が多かったはずです。
その中で、どれだけのことを妻に費やすことが出来たのか、考えてしまいました。
病気のこともありましたが、もしかしたら結婚しても、考えているより笑う機会が少なかったかもしれません。
期待外れな夫、と思ったこともあったはずです。
はたして結婚して良かったと思えたかどうか、正直自信はありません。
ただ、自宅に戻った後の一ヶ月、特に濃密だった最後の約2週間は、私も介護休暇をとって、できるだけ共有の時間を過ごし、最期を看取ることも出来たので、大変残念な結果で終わりましたが、このことに関しては妻に対し、力になれたと自負しており、悔いはありません。
真相の程は分かりませんが、でも手紙を読むことが出来て、良かったです。
ここまで、独り言を聞いて下さって、ありがとうございます。
お知らせです。
当ブログ【黙々と】ですが、いよいよ次回の記事で最終回とさせて頂きたく存じます。