人生色々ありますが、私にもまさかという坂がありました。
でも、それは大きくてわかりやすい坂。
人の心は、知らず知らずのうちに傷を抱え、その傷にさえ気づかず、知らずに自己防衛に走る。
人生にとって大きなショックはある意味気づくチャンスでもある。でも、そのショックに飲まれて、その出来事の意味を知ろうとする人は少ないでしょう。
それは仕方がない事と心に蓋をしていたら、いつまで経っても、昇華されることなく、心に溜まっていく。
いつしか、嫌な事は嫌な事として処理をしてしまう。
自分を救う事。それは、自分がどう感じ、その自分をどう受け入れて行くか。
これは結構難しい。
だって、今の世の中、勝ち負けや、良い悪い、〜すべき、こうでなければならない、そんな思考に支配されがちだから。
そこに自分はどうしていきたいのか、それが見えなくなっている。
私も、大病をしたり、望まない離婚をしたり、小さな事も含めて色々ありましたが、その度に自分の学ぶことはなんなのだろうかなと、自問自答していました。
でも、自分1人の内観では限界があります。自分の思考はあくまで頭で考えている事。
心はどう感じてる?
ここが1番難しいところ。
なんでもないや
この曲の歌詞に
君の心が君を追い越したんだよ
この歌詞は、頭ではなく、心が先に感じていることを伝えていると思います。
はい笑いますと思って、笑いますか?
はい泣きますと思って、泣きますか?
考えるより心で感じる事
まさにこれが自分が感じている事。
心の反応から教えてもらう事、私もよくあります。
もちろん助けを借りながら、ワークを続けています。(宗教ではありません)
霊的観点なくして、人生を切り開くことは難しいのです。
俗にいうスピリチュアルのイメージは面倒くさい人とか、変な人とかそんな風に言われたりもするし、〇〇をすれば金持ちになれるとか、〇〇をすれば幸せになれるとか、俗世的な幸せに重きを置いたワークをする人も多く見受けられます。
でも、お金があれば幸せなのでしょうか。
パートナーがいれば幸せなのでしょうか。
偉くなることが幸せなのでしょうか。
外側の自分を育てても、内側の自分は救われてない。お金があっても、心が寂しければ、幸せではないでしょう。お金で着飾ることは出来ても、心を満たすことは出来ないからです。
自分の望むことは何?
自分らしさとは?
自分を救うとは自分を知ることから始まります。
あなたの心を追い抜くあなたは何を求めてる?
私は、反抗期に反抗せず、親の望む道を先読みして良い子で過ごしてきた感があります。
全てを言われるがままに過ごしてきたわけではありません。どんなに反抗できない親でも、譲れない事というのはあるもので、長い時間をかけて自分の意思を通したことはあります。でも、わかりやすい反抗はしていませんでした。
中学生の頃、一度トライしたのですが(だってと言っただけ)、親に向かってだってと何事だと凄い剣幕で反撃され、心が折れました。
でも、それでは自分の心が救われていない事もわかっていました。私がしたい事、言いたい事、1番わかって欲しい母に対し、ずっと自分を押し殺していた。
霊的観点で言うと、死んだ先は一度自分の人生を振り返る事をします。その時、肉体はない魂がどう感じるのか。これで良かったんだと思えば、人生成功です。でも、そこで悔いを残してしまったら。思いの世界であるあの世でスムーズに上がる事が出来なくなる。自分の感情で愛する子ども達が抑圧されて生きていたとわかった時、母がどう感じるのか。
自分を救うことは、周りの人間も救うことに繋がる。
この歳になって、反抗する事を頑張りました。
ただ闇雲に反抗するのではなく、私が母に知って欲しい気持ちをぶつける(伝える)。
認知症になっている母。
体力も落ちている母。
大好きだけど、怖くて気持ちを吐き出す事が出来なかった私。
私は、抑圧されていた気持ちを吐き出しました。
母の口から繰り出される言葉は、認知症でも昔と変わらなかった。怒りに任せて、向かってくる。
でも、もはや力では私には勝てない。
自律神経は乱れるわ、それはそれは疲れました。
母は、今はもう、頭では理解できない事は重々承知ですが、心を揺さぶり魂まで届いたなら、このわずかな時間の反抗期も無駄ではありません。
そして、昔なら1週間は口を聞いてくれず、ずっと機嫌が悪いはずの母は、その1時間後にはその事さえ、忘れてしまう。
一度私は自宅に帰って、2時間後に再度実家に行ったのですが、
来てくれたの?嬉しいって。
切ない病気です。
この歳になって初めて反抗し、言い合い、揉み合いをしました。
いろんな方法がもちろんあり、人生の歩き方によって、自分の救い方は違います。
ただただ、穏やかにこういう気持ちだったんだよと伝えて、受け入れてくれる場合もあると思います。
私の場合は、激昂する母に対して、それは難しかったです。
でもね、これでやっと心が一歩大人になったかもしれません。反抗期で止まってたから。
頑張った自分を褒めたいと思うし、母にはこの世に送り出してくれた感謝を忘れません。
ありがとう、お母さん。