前回の続きです。
スピーチカニューレとスピーチバルブには大きな違いがあるそうです。
【スピーチカニューレ】
声を出す為のもの。
耳鼻科ではこちらを勧められる事が多いそうです。声を出す効果しかない為、抜管を目標としている子の場合はスピーチカニューレ+バルブだけだと不十分だそう。
※スピーチカニューレとは
側孔があるものです。
【スピーチバルブ】
声帯を鍛える為のもの。
抜管までのプロセスとして、普通のカニューレにバルブを付けることにより声帯が鍛えられる。
使用目的はあくまで声帯を強くする為であり、声が出るのはそのオマケである。
※スピーチバルブは一方弁で、息を吸うときはカニューレから、吐くときは口や鼻から空気が出ます。
※普通のカニューレ=側孔が無いタイプ
の意味で使っています。
ここで疑問が。
普通のカニューレにバルブを付けたら窒息死するのでは?
医師に確認すると、
「気管とカニューレの間に隙間がある場合は空気の通り道がある為バルブを付けられる」
との事でした。
※逆に隙間が無かったり、カフ付きのカニューレを使用していると窒息死するそうなので注意が必要ですね。
スピーチカニューレを使用していた際にバルブも頂いていたので、T病院受診中早速付けてみることに。
しかし、メーカーが違う為つける事が出来ませんでした
(息子のカニューレはCOVIDIENです)
間違った使用方法をしたため死亡した例があるそうなので、事故防止の為スピーチカニューレにしか付けられない作りに変えたようです。
(MERAのソフィットラブのバルブは同社のスピーチカニューレにしか付けられない設計になっていました。COVIDIENのバルブは他のカニューレにも付くそうです)
ならば!とすぐに管理病院に電話。
COVIDIENのバルブを手配して頂くようにお願いしました。
割と早く(昨年11月)バルブが手に入り、管理病院でのカニューレ交換の際医師の前で付けてみることに。
とても苦しいようで、付けた瞬間呼気で飛ぶ
何度か繰り返しましたが付けられても2、3秒…。
まるで野球のバッティング練習で使うスピードシャトルトスマシンのようでした
諦めずテレビを観てる時に使ったり、おやつを食べている時に使ったりしているうちに3日程で慣れて、それからは起きている間ずっと付けることが出来ています
使用中もSpO2は97〜99%です。
バルブは人工鼻の様にフィルターが無い為、加湿されず痰が乾燥。塵などもおそらくダイレクトに入っているでしょう
しかしそれでも入院することなく元気に過ごしています。
そっちゃんはこのやり方が合っていたようです。
今までの苦労は一体…?もっと早くT病院を受診すれば良かった(2回目)
このバルブを管理病院にて院内採用して頂くべく交渉中で、今結果待ちの段階です。
病院内で使っているのがそっちゃんだけとの事で許可が下りるか不安なところでは有りますが…。他にも気切っ子が何人か居るそうなので、その子達の未来の為にも是非!採用して欲しいです。
COVIDIENのバルブは一箱2個入り。
かなり高価な物です。
バルブに慣れたそっちゃんですが、たまーに咳き込んだ拍子に飛ばしてしまうことがあり
小さい物なので失くしやすいです。
そこで!先輩ママさんのブログで紹介していたストラップを購入。とても便利でバルブが飛んでもストラップにぶら下がってるので失くす心配がなくなりました
クリップで洋服やスタイに挟んで使っています。
たった100円で悩みが解決するなんて!
ちなみに黒色も有りました
初めは紐を挟んでバルブが機能するのかな?と思っていましたが大丈夫でした
ちなみに吸引する時はバルブごと外して行なっているので開閉部分の劣化も問題ないです
埃や感染などが心配な時は人工鼻バンドを付け、その上からスタイを付けるなど工夫しています