借りぐらしのアリエッティ
ジブリ作品の中では、久々に私の心を捉えた内容でした。
単に私の好みなんですが、
幼い頃から小人や妖精の世界に憧れていたからです。
心臓病の少年が、手術前の1週間を過ごした森の中のお祖母さまのお屋敷。
その床下にアリエッティと家族は借りぐらししているのですが、
このお屋敷やお庭、上品なお祖母さまなんかが、
私の幼少時代に遊んだお友達のお屋敷やお祖母さまに似ていたりして、
とても懐かしい気持ちになりました。
私の生まれた街には古いお屋敷や洋館が残っていて、
そんな一つに幼馴染が住んでいたので、
よく芝生で遊んだり、西洋風のダイニングでお母様の手作りの
クッキーやケーキをご馳走になったり、お家で鬼ごっこなんかもしました。
洋館のお家って本当に何かいそうなんですよ。
先祖代々の家宝とか言い伝えがほんとにあるしね。
アリエッティで言えば、
家に小人が住んでいると信じて、
おじいさまが買った舶来物のドールハウスみたいなね。
そんな懐かしい風景が、まさにこの映画の中にありました。
映画では森や草花がとてもきれいに描かれていて、
自分が小人になったらこんな風に人間の世界が見えるのかなってのも味わえます。
またその風景と主題歌や音楽がとても合っていて、
おとぎ話みたいな雰囲気をかもし出してました。
私、本気で家の天井や戸棚の裏に小人や妖精が住んでるって信じてましたからね。
アニメでは、「とんがり帽子のメモル」とか、童話では「おやゆび姫」、
小説では「ポケットの中の赤ちゃん」とか、
「コロボックル」シリーズとか、そんなん大好きでしたからね。
洗濯ばさみの髪飾りとか、やかんの渡し船とか、もうたまらんですね。
そして何よりも、大人になっても、そういう世界に心ときめくことができるのが嬉しいです