タクオが荒れて、少し落ち着いてから、
今度は私がいちばん信頼している、学習と遊びのT先生のところに行きました。
まだ本調子じゃないのもあり、タクオがその日やりたがったお砂遊びをやりました。
というか、箱庭なんですけどね。
私は学生の頃から心理学に興味あって、いくらか本読んでましたが、当時心理学でいちばん権威があった河合隼雄さんは箱庭激推しでした。
でも個人的にはどうしても箱庭に興味持てなかったんですよねー。
こんなもんで何がわかるんじゃ、こじつけやないかい、て思ってました。
けど、やっぱりいろいろわかるみたいです![]()
タクオの状態をよく知ってる私が先生の解説聞くと、なるほどーって思った。
まず、箱庭って、自閉の子は意味がわからないから、近くに座って注意を向けることすら出来ない子も多いそうです。
わかる〜。だよね〜![]()
健常の子のご両親にとったら当たり前で気にもしないだろうけど、子供が何かに注目して、自分で試行錯誤して遊ぶって、ものすごい能力です。
これが出来るから、彼らは自分の力で成長していける。周りの助けなんて要らない。
逆に言うと、自閉の子は、こういう能力が何かで妨げられてるから、自分の内面が発揮できない状態なんじゃないかなと私は考えてます。中にはあるのに発揮できない。だから苦しいんじゃないかな。
うちの子は、注目自体は出来るんだけど、箱庭に入っちゃうんですよね![]()
→自分と他人の境界線がよくわかってない段階。
確かに、よほど小さな子じゃなければ、普通は入らないと思われる。
タクオの場合、はじめて箱庭で遊んだ年長の頃は、ガッツリ入って周りを砂だらけにしてました![]()
その後、一時入らなくなった時期がありました。
でも、先日はやっぱり入っちゃった。
その代わり、あえて寝転んで箱庭の枠を意識し、境界ぴったりにハマろうとしてたそうです。
→ただ入るのではなく、枠に注目しているところを見ると、本格的に自分と他人の境界に気がつき始めてるのかも知れない。
箱庭で遊んでるうち、どの子も100%やることがあるそうです。
それは
①モノを埋めて隠すこと
→モノの恒常性を理解し、記憶が育っているしるし。
隠してもそこに ある が理解できている。
それから、
②それを探すこと
→探すとはいろんな意味を持ち、自分は誰なのか、人との違い、いろんなことを探索し始めている時期。
うちの子は今ここまで来ているそうです。
そういえば最近タクオは、初めて会う人に「名前何?」とか聞きます。
これは最近出てきた行動です。ちょっと繋がる。
そして次は
③自分が隠して、他人に探してみてって言う
→いよいよ社会性のはじまり![]()
人間が存在するためには、社会性は必須。
誰かに あなたがいる と認めてもらうことなしに、自分は存在できない。
ここまでくれば、グッと世界が広がるんだろうな![]()
ついでに、自閉の子は箱庭遊びは超下手くそらしい。
バランス取れてない子は下手くそ。
全体に遅れてたとしても、バランスさえよければとっても上手にイキイキと自分のストーリーを語るらしいです。
私は多分箱庭に興味持てないし、ストーリーも語れる気がしないけど😅
お砂遊びをするとき、ちょっとこの辺頭においてやってみると、心理状態がチラッと見えておもしろいかなって思ってシェアしてみました![]()