5歳の自閉症息子を育てています。

3歳からABAがんばってます。

 

タクオの登園自粛も早1か月。

どこまで延びるのか、まだよくわかりません。

 

はじめの2週間は、なかなか厳しかったです。

保育園に行けないことは仕方ないと理解はしてくれましたが、それでもやっぱり保育園に行きたい、お友達と会いたい、公園で遊具で遊びたい、電車に乗りたい、遠くに遊びに行きたい…と、けっこうな回数泣かれました。

 

久しぶりの長時間癇癪。

欲求不満過ぎてイライラする気持ちはわかる。

とは言え、あまりにも長く泣かれると私も本当に辛くて。

何度かそういうパニックがあり、私が鬱になりかけました。

 

だんなに本気で助けを求めたところ、だんなは勇気を出して、社長に営業短縮の交渉を持ちかけましたが、敢え無く撃沈。

ああ、ほんとうに、サラリーマンというものは、何と弱い立場なのか。。。

 

ギリギリの給料をもらうため、膨大な自分の時間を10年以上捧げて貢献してきたのに、こんな緊急時で家族が病みかけていようが、自分の時間をどう使うのかすら、経営者次第。だんなが交渉下手だってのもありますけども、元々社長は強欲なひとですから。

 

だんなは単純、真面目で、超お人好し。

何も考えずに一生懸命働いちゃうひと。

だから強欲社長に信頼されている反面、すごくいいように使われてしまう。

 

でもだんなが長時間労働ということは、タクオを育てるにあたっての私の負担はほんと半端なかった。

だんなの仕事のために、私の自由と時間がモリモリ奪われてきたことに今更気づきました。

私の時間すら犠牲にしながら、だんなが長時間労働と引き換えにもらっている給料は、あまりにも少ない。

 

これはフェアじゃない。

この件をじっくり話し合い、だんなに徐々に今の会社から撤退していってもらうプランを立てました。

 

コロナへの対処の仕方で、それぞれのひととなりというものがまあまあ見えちゃった気がします。

普段どれだけきれいごと言ってても、本当に大変なときに本当の姿が見えるもの。

だんなも今回経営者のコロナへの対処を見て、ようやく多少疑問を持ってくれたようです。

 

今までだんなと私は別に仲良かったわけではないです。

ぼんやりと、タクオのことが落ち着いたら、いつか離婚したい、とすら思っていたくらい。

それは過去に本当にいろいろと大変なことがあったからなんですけども。

でももう過去にこだわるのはやめ、一旦ガッツリ協力してみよう、と思いました。

 

だんなの会社にぶら下がるのではなく、私の自営業に家族でなるべく時間と労力を投下して伸ばしていくつもりです。

そのためにだんなに時短を依頼しています。

だんなのプライドを考えると、今までなかなか言い出せなかった。

でも、最近のゴタゴタに乗じて切り出し、説得してみたところ、案外すんなり同意してくれました。

まあ、今までも何度も近いところまでは話してたからかな。

 

だんなとは、大して仲良くないと思っていたけれど、仲悪いわけでもなかったのかな。

少なくとも、私のことを信頼してくれているだんなのためにも、本気で仕事に取組んでみます。

 

こういう時に大胆に切り替える判断が出来るようになったのも、タクオを育ててきた経験が活きています。

発達障害児の親からしたら、切羽詰まって鬱寸前なんて日常ですもんね。

療育だって、リスク背負って自己責任で決断し、赤字になりながら大金突っ込んできてますからね。

欲しい結果を得るために、優先的に何をすべきか、ほんとうに重要なことは何か、何が真実か、いつもめちゃくちゃ考えて試行錯誤してきたから。

 

辛い日々をたくさんたくさん経験してきたけれど、鍛えられてきてよかった、と思うこともある。。。