「コンプライアンスの改善」と「問題行動の消去」に取組み始め、本日で5日目。

 

現在、「問題行動の消去」により、コンプライアンスを改善しようと試みています。

タクオは、今までと違うぞってことに気づき、受け入れ始め、行動に変化が出てきています。

 

今回この取組みに向けて、どこまでを「問題行動」と捉えるのか改めて考えました。

うちの場合、大きく3つかなーと考えています。

 

① 指示に従わない

 -本人はふざけているだけのつもりかもしれなくてキャッキャしていても、

  指示に反する行動の全て

 (例:離席、教材を投げる、口に入れる、わざと危険なことをする、等)

 

② こだわり

 -お決まりになっていて必ず繰り返す行動、儀式的になっている行動

  やり直し行動(例:物を受取ったら必ず一度落とす、電気のスイッチをつけたら一旦消してまた点けたがる、等)

  

③ 自己刺激

 -意味のない発話(駅のアナウンスや電車のモノマネをずっとやってる)

 

方法は、徹底的に「無視」すること。

一切反応しない、視線やらない、声かけない、応答しない、笑顔見せない、身体接触させない(身体接触が好きな子なので)。

 

この週末、ひたすらこれを続けました。

 

いつものように机に登り、「降りて」と言われることを期待してニヤニヤするタクオ。

- ガン無視真顔

絵本踏んで、「踏まないよ~」とか言いながら、何らかの反応を期待してケラケラ笑うタクオ。

- ガン無視真顔

 

アレ?反応ないな…と気付くと、わりとさっさと諦めてやめてくれます。

時間にして、大体3-5分。

そしたらこちらも、いつもの対応に戻り、笑顔を見せ、話しかけます。

 

一度だけ、外でほんとに危ないことがあり、大きな声で呼び止めたときは、奇声攻撃に合いました。無視され続けてイライラしてたのもあったかも知れません。

そこに大きい声出されて、腹立つー、奇声で抵抗してやる!て感じでした。

 

ですが、これも徹底無視してみました。

この時だけはちょっとだけ大きな「消去バースト」に発展しました。

 

奇声・・・無視真顔

地面に転がってコロコロ・・・無視真顔

起き上がって、もっと精一杯大きな声で「キャー!!」・・・無視真顔

次の一手を考えて、こっちの様子チラチラ見ながら2-3分・・・無視真顔

それ以上思いつかなかったらしく、諦めて立ち上がりました。

終了。(ホッ滝汗

 

この間、10分程度でした。

過去かなりがんばっていろいろ大きなこだわりを消去してきたからかもですが、意外と諦めが早かったです。

 

立ち上がったときは、もう普段どおりでした。

泣いてもないし、怒ってもない。むしろ笑顔でした。

 

「消去バースト」については、ある程度覚悟していました。

自傷・他害的なことは過去ほぼやったことないですが、それすら出て来る可能性も考えてました。唾はきやチックなども心配してました。でも、今のところ、大丈夫です。

 

タクオの場合は、① 指示に従わない だけでなく、② こだわり も、大部分注目(反応)を求めての行動だったようです。無視することで② こだわり まで減らすことが出来たのは驚きでした。

タクオはもともと、ものすごいこだわりが強いタイプではないんです。

ただ、儀式的な行動は確実にあるし、隙があればいろいろ新しく作ってきました。

でも、注目や反応が強化してたとは。

そして、無視することでするすると減ってきています。

 

なんか、嘘みたいびっくり

コミュニケーションの方法がわからないだけで、かなり「かまってちゃん」なんだね。。。

 

まだ5日なので、今後どうなるかわかりませんけど、今のところ感触いいです。

急な変化に多少疲れているのか、心なしか早く寝付くようになりました。

いや、でもこれすら、ひょっとしてこだわりを手放していってるからなのかも。

 

そして、こだわってしがみついていた行動を手放していくと、新しいことを受入れるキャパが出来たのか、こんな行動が出てきています。

 

- 決まって「儀式的行動」をしていた場所を通っても、チラッとこっち見るだけでいつもの行動を起こさない、または普通に素通り

- 大して興味なさそうな絵本に付き合ってくれる

 今まで、私が読んでる絵本を無視して、自分は別の絵本で感覚刺激することが多かったのですが。昨日は、キノコの写真のページを見ながら、これ何?これ何?て名前を熱心に聞いてきてました。

- 話かけながら、目を合わせてくる。しかも共感を求めるように「ニコッニコニコ」てする

- 積極的に注目を得ようと、手を繋いで来たり「一緒に来て」とかやたら誘ってくる

- 質問に的確に答えられる率が上がった気がする(聞き間違いが減った)

 

ひょっとして、少ないワーキングメモリを、こだわりのためにかなり消耗してしまってたってことなんだろうか。。。

 

「消去」を徹底するだけで、早々にこんなに変化が出るとは口笛

いや、でもまだたった5日ですから、まだまだ何が起こるかわからない。

気を抜かず、引き続き徹底してやっていこうと思います。

 

ただ、③ 自己刺激は完全に別みたいで、これは消去はききません。

対処しようとしても効果が出にくく後回しにしてきたのですが、やはり脳の発達にはよくないらしいです。

自己刺激をしている間は一番原始的な脳の部分、「大脳辺縁系」しか使えないから、とにかく脳内に「違う刺激」を入れてやる必要がある。

何でもいいから話しかけて外の世界に気づかせると、高次の脳「新皮質」の部分が活動するのだとか。

 

うろ覚えなので、言葉間違ってたら申し訳ありません。

要するに「内部刺激」ではなく「外と接する世界」に戻って来ることで、高次の脳を使うことが出来るということなので、刺激を与えて呼び戻してやることを意識して続けていこうと思います。