"分かったようで、分からない。脳科学の現状を要約すると、そう表現できるだろう。"
それとは裏腹に、社会の期待は先走りしているのではないか、という懸念が随所ににじむ報告書を、文部科学省の脳科学委員会がまとめた。
(中略)
報告書は5~10年後の成果として、記憶と学習の仕組み解明、脳の老化制御、ストレス克服法の開発といった目標を掲げている。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090112-OYT1T00715.htm
少し前の読売社説からですが、これは非常に画期的で大事なことを言っていますね。
そもそも脳の世紀とかを言い出したとき「記憶と学習の仕組み解明」なんてのは一番最初の目標に設定されていたはずなんですよ。とっくに解明して次の段階に進んでいるはずなのにまた5~10年後の成果の目標ですか?
これではどこかの国がよく使う「永遠の10年後」と同じですね。
脳科学は生物学の中でも一番胡散臭い分野だと思っています。これから100年後には、かなりの論文の結論が否定されているでしょう。