カクレカラクリ (講談社ノベルス)/講談社

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 みなさんこんにちは。
最近寒いですよね。寒さ弱い人間の私にはつらい季節がやってきました。
冷え性ってどうやったら治るんだろう。
運動がいいって聞くんですけど、管理人は水泳くらいしか運動できないんですよね。
球技だめ、走るのとかもっとだめ……。水泳って逆に寒くないかな。

 さて、本日の本は森博嗣さん『カクレカラクリ』です。
むかーしドラマやってなかったっけ、と思ったら
森博嗣さん初のドラマ化作品だそうです。そうだったんだ。

 120年前、鈴鳴村に仕掛けられたという大仕掛けなカラクリ。
それが120年後の今年、動き出すという言い伝えがあった。
廃墟マニアの郡司と栗城、同じ大学に通う花梨とその妹・玲奈は、その謎に挑むが……?

 以下ネタばれ

 とにかくね!読み終わった人全員が思う感想はね!
「コーラが飲みたい!!!!」きっとこれに尽きますよ。
 玲奈ちゃんが飲んでるコーラが美味しそうなんだ……。作中でも「サブリミナル効果?」と言っていたみたいに何度も何度も出てくるから、管理人はコーラが飲みたくて飲みたくてしょうがなかったよ。飲んだよ実際。
 なんでこんなにコーラが出てくるんだろうと思ったら、この作品はコカ・コーラ社創立120周年記念のために書かれたものだからなそうな。なるほどね、通りでこんなにもコーラを推すわけだ。

 120年の時を経て動くカラクリがどんなものか、と主人公たちが考えているところが機械音痴の私にはなるほどなぁと思いました。120年動き続ける機械を作るより、120年とまっていてまた動き出す機械を作るほうが難しいんですね。ほこりや汚れが溜まるし、120年後を確実に知らせてくれる別の動力がないと駄目ですからね。現代の技術でもやっぱりこれは難しいのかなぁ。

 そこでカラクリ師・磯貝機九朗が選んだものは祭りの山車が橋を渡るときにかかる重量でした。これ自動車が通っちゃうとアウトだと思うんだけども、さすがの天才カラクリ師もこんなに自動車が普及すると思わなかったのかな。

 謎解きは結構あっさり目。きっとドラマ化が前提だったから易しくしたのかな。対立した旧家もその対立の役目を終えて、肩の荷が下りた花梨は自分の道を歩みだしました。大学生の夏に読みたい青春冒険ストーリーでした。

 さて、この森博嗣さん。S&Mシリーズがドラマ化ですよ!!FOOOOO!!!
犀川先生が綾野剛さん、萌絵が武井咲さんだそうです。
原作を読んだのが私が中学生だったときですから、もう14年以上前のはずなので、放送前に読み直したいと思います。