切リ裂きジャック・百年の孤独 (集英社文庫)/集英社

¥494
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みなさんこんばんは。
夜、鈴虫の鳴く声で秋を感じる今日この頃ですね。
管理人は相変わらず無職とニートと契約社員の間をうろうろしております。最近は次の仕事に向けてお勉強を頑張っている毎日でございます。
さて、本日の本は島田荘司御大『切り裂きジャック・百年の孤独』です。友人の家でたまたま見かけて無理言って借りました。確か8年くらい前に読んだんじゃないかしら……。でも内容をすっかり忘れていたので再読。
時は1988年、東西に分裂したベルリンが舞台です。貧民窟と化した西ドイツで娼婦だけが次々と殺される連続殺人が起こります。彼女達は全て咽喉を刃物で切り裂かれ、犯行時間の長い者は腸を引きずり出されていました。世間をおびえさせる殺人鬼を捕まえようと警察は躍起になって犯人を追いますが、その途中で女性巡査モニカ・フォンフェルトンが犯人に襲われて大けがを負ってしまいます。彼女は先日、恋人のカールから大きなダイヤとともに結婚を申し込まれた幸せな女性だったはずなのに。
そんな、全く犯人を挙げられない警察の元に手紙が届きます。手紙の主である切り裂きジャック研究家は一連の殺人事件が1888年に起こったロンドンの切り裂きジャック事件と告示している事を示唆します。そして百年の時を越えて、二つの事件は驚くべき解決を迎えます。
以下ネタバレ
もうね、島田先生ファンだから。賛美の言葉しか出てきませんよ。切り裂きジャック事件についてあまり詳しい訳ではないんですがその特徴として
①娼婦ばかりが狙われている。
②腹部が切り裂かれている。
③五人殺した時点で目的を達成したかのようにぱったりと殺人を辞めている。
というのが挙げられるんですが、本作はそのいずれにも「なるほど!」という解答が用意されています。もちろんこれが一種のファンタジー要素を含んだ島田先生言うところのミステリであることは十分承知なのですが、始終ワクワクしっぱなしです。もちろん綺麗な伏線の回収、リアルなベルリンの描写、スリリングな展開といった手腕は健在。短いながらも読ませます。
解説の深町眞理子さんの『島田荘司さんの作品を、私はかねてから密かに"夢のあるミステリー"と名付けている』の言葉には多いに納得。「センス・オブ・ワンダーをくすぐられるんですよね。ちょっとくらいリアリティがなくてもいいんです!!面白ければ!夢があればそれでいいんですよ!!
余談ですが、8年前に読んだときにはクリーン・ミステリさんが誰か分からなかったのですが、今読むと「あー!そうか!そうだよね!」と妙に納得ww私も知らぬうちに御手洗フリークになってしまいましたとさ。
そんな御手洗シリーズ!ドラマ化の噂があるようですね!!噂になっているのは『傘を折る女』だとか。マンガ化もされてますし今度こそ……今度こそお願いしたい……。御手洗さんは玉木宏さん、石岡君は堂本光一さんだとか。ああ~今度こそ噂で終わらないでほしい!待て!続報!

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夜、鈴虫の鳴く声で秋を感じる今日この頃ですね。
管理人は相変わらず無職とニートと契約社員の間をうろうろしております。最近は次の仕事に向けてお勉強を頑張っている毎日でございます。
さて、本日の本は島田荘司御大『切り裂きジャック・百年の孤独』です。友人の家でたまたま見かけて無理言って借りました。確か8年くらい前に読んだんじゃないかしら……。でも内容をすっかり忘れていたので再読。
時は1988年、東西に分裂したベルリンが舞台です。貧民窟と化した西ドイツで娼婦だけが次々と殺される連続殺人が起こります。彼女達は全て咽喉を刃物で切り裂かれ、犯行時間の長い者は腸を引きずり出されていました。世間をおびえさせる殺人鬼を捕まえようと警察は躍起になって犯人を追いますが、その途中で女性巡査モニカ・フォンフェルトンが犯人に襲われて大けがを負ってしまいます。彼女は先日、恋人のカールから大きなダイヤとともに結婚を申し込まれた幸せな女性だったはずなのに。
そんな、全く犯人を挙げられない警察の元に手紙が届きます。手紙の主である切り裂きジャック研究家は一連の殺人事件が1888年に起こったロンドンの切り裂きジャック事件と告示している事を示唆します。そして百年の時を越えて、二つの事件は驚くべき解決を迎えます。
以下ネタバレ
もうね、島田先生ファンだから。賛美の言葉しか出てきませんよ。切り裂きジャック事件についてあまり詳しい訳ではないんですがその特徴として
①娼婦ばかりが狙われている。
②腹部が切り裂かれている。
③五人殺した時点で目的を達成したかのようにぱったりと殺人を辞めている。
というのが挙げられるんですが、本作はそのいずれにも「なるほど!」という解答が用意されています。もちろんこれが一種のファンタジー要素を含んだ島田先生言うところのミステリであることは十分承知なのですが、始終ワクワクしっぱなしです。もちろん綺麗な伏線の回収、リアルなベルリンの描写、スリリングな展開といった手腕は健在。短いながらも読ませます。
解説の深町眞理子さんの『島田荘司さんの作品を、私はかねてから密かに"夢のあるミステリー"と名付けている』の言葉には多いに納得。「センス・オブ・ワンダーをくすぐられるんですよね。ちょっとくらいリアリティがなくてもいいんです!!面白ければ!夢があればそれでいいんですよ!!
余談ですが、8年前に読んだときにはクリーン・ミステリさんが誰か分からなかったのですが、今読むと「あー!そうか!そうだよね!」と妙に納得ww私も知らぬうちに御手洗フリークになってしまいましたとさ。
そんな御手洗シリーズ!ドラマ化の噂があるようですね!!噂になっているのは『傘を折る女』だとか。マンガ化もされてますし今度こそ……今度こそお願いしたい……。御手洗さんは玉木宏さん、石岡君は堂本光一さんだとか。ああ~今度こそ噂で終わらないでほしい!待て!続報!