羊たちの沈黙(上) (新潮文庫)/新潮社

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羊たちの沈黙(下) (新潮文庫)/新潮社

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みなさんおはようございます。
ワールドカップ、盛り上がっていますね。
管理人はサッカーのルールが全くわかりませんので
熱狂的に応援している方を「すごいなぁ」と思って見ております。
おふさいどってなぁに……^p^

さて、本日の本はT・ハリス『羊たちの沈黙』です。
前回の『レッドドラゴン』でフィーバーしたハンニバルのその後の生活。
もはや伝説と化したウィルの話もちょこっとだけ出てきます。

以下ネタバレ

FBI研修生のクラリス・スターリングは
連続皮剝殺人鬼"バッファロウ・ビル”の情報を引き出すために
病院に拘束されているハンニバルに面会しにいきます。

ウィルの時とは違ってハンニバルがなんだか妙にやさすい……。
こ、これが一目惚れってやつかしら。
確かに超絶美女で、だけど自分の美貌に気付いておらず
ちょっと田舎者って男が抱く理想像そのものだよね。
T・ハリスのクラリス贔屓っぷりがやばい。

誘拐された上院議員のために東奔西走するクラリスと
それを手玉にとって楽しんだあげくあっさりと脱走しちゃう博士。
自分の隠したい過去と引き換えにして
人を助けたいと思うクラリスにつけ込んで
自分に依存させていく博士の嫌なところがいいです。

バッファロウ・ビルに関しては前回のレッドドラゴンの犯人よりも
若干パワーダウンしているように感じる。
犯罪への葛藤がなく、世間が思っているような猟奇殺人犯そのまんま。
映画も「なにこいつ……」みたいな感じで終わっちゃったし。

脱走したハンニバルからクラリスの手紙には
「子羊たちはもう泣き止んだ?」というメッセージ。
犯人を逮捕することによって、過去の罪悪感から解放されたかい?
というメッセージなのかな。

次回作は脱獄フィーバーしているハンニバルのお話らしい。
とりあえずチルトン全力で逃げろwwww