ロング・グッドバイ/早川書房
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皆さんこんばんはー(*´∀`*)
 
いよいよ3月になって、暖かくなりましたね。
管理人は水泳をやっているんですけども、
貧乏ゆえに外のプールで練習してるんですね。
もちろん温水なんですけども、上がったあとがまぁ寒い。
気化熱という言葉をこれほど身にしみて感じることはない。
12月とかほぼ凍死してたんですけども
今日は我慢できる程度の寒さでしたね。
 
さて、本日はコレ!!
レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』です。
『長いお別れ』というタイトルで別の訳も出てますね。
これは村上春樹さんの訳。削ったり端折られたところがないver.です。
 
でましたハードボイルド!!
これ春からのNHKでドラマ化されるそうなんです。
マーロウ役が朝野忠信さん。どんなドラマになるんだろう。
ハードボイルドはミステリーとしてのおもしろさとはまた違うなぁと
敬遠してたんですけども、これを機に読んでみることにしました。
  
私立探偵フィリップ・マーロウがある酔っぱらいを助けたところから
事件が始まります。酔っぱらいの名前はテリー・レノックス。
どこかテリーに惹かれるものがあったマーロウは
それから度々彼を助け、家に招いたりもします。
そしてある日、やつれて拳銃を手にしたテリーが
マーロウのアパートを訪ねてくるのです。
 
以下ネタバレ
 
彼の臨みは、メキシコ行きの飛行機が出る空港まで
車で送って欲しいというもの。
明らかに高飛び/(^o^)\明らかに誰か殺してる\(^ω^)/
でもマーロウは彼を信じて何も聞かずに送ってあげるんですね。
コーヒー豆に刺した500ドル札が粋。
 
そして出てきた第一の死体は彼の奥さん。超浪費家。
もちろんテリーは警察に追われる。
マーロウが必死に口をつぐんでるのにあっさりメキシコで自殺してる。
や め て や れ よ。
 
独自のプライドを持っていたテリー。
その死の真相と、奥さんを殺した真犯人を探すために
マーロウは闇の組織と渡り歩き、
酒に狂った小説家ロジャーと
その奥さんアイリーンの起こす事件に巻き込まれていきます。
 
書き用によってはもっと湿っぽい悲劇にできると思うんですが、
からっと真相が描かれますね。実にタンパク。
戦争から帰って超浪費家の奥さんのもとで腐りきっているテリーと
そのテリーを見て過ぎた恋は二度と戻らないと悟ったアイリーン。
それを知っていながらどうすることもできなかったロジャー。
 
ここら辺まで読んで、「ふーん(´ー`)面白かった」
くらいの感想だったんですけど、まさかのテリー登場でもう……ね!
有名な台詞「ギムレットには早すぎる」のシーンはしびれましたとも!
こ、これドラマどうすんの((((;゚Д゚))))
綾乃剛さんはどれだけ変装しても綾乃剛さんでしょ……?
 
村上春樹さんのあとがきは読んでて本当に為になった。
マーロウの独特の文体だとか、アメリカの警察機構の話とか。
訳者さんっていうのはそういう知識も必要なんだなぁ。