赤いべべ着せよ… (中公文庫)/中央公論新社
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みなさんこんばんは~(*´∀`*)
 
管理人の住む地域は今日は少し暑かったです。
そろそろ冷やしうどんやアイスクリームが美味しい季節も終わり、
その代わり重ね着のおしゃれが出来る季節ですね。
個人的には日傘をささなくて良くなったのが嬉しいです。
 
今日は会社で健康診断がありまして、
採血なんぞをしていただきました。
採血する時にチューブのようなものに血を入れられますが
そのチューブの中に白い寒天?みたいなものが
入っているのをご存知でしょうか?
あれがなんなのか気になって質問してみたのですが
その技師さんは知らないようで苦い顔をされてしまいました。
あれ何なんだろう……。
 
さてそんなことはさておき。
本日の本は今邑彩さんの『赤いべべ着せよ…』です。
ホラーとミステリの中間という
管理人が両手を挙げて踊りだす作風の今邑さん。
今回もホラーテイストのミステリです。
 
以下ネタバレ
 
夫を不慮の事故で亡くした千鶴は、
娘の紗耶を連れてかつて自分が滞在した
叔母の家に助けを求め、居候を始めます。
 
その土地で、千鶴は少女時代を過ごし、
気のいい仲間を作りました。
彼らも今は立派は大人。
紗耶と同い年の子供がいる友達もいました。
 
しかし、千鶴がほんのり想いを寄せていた滋は職場結婚をし、
しかもその子供が何者かによって惨殺されるという
壮絶な人生を送っていました。
その様は、かつて千鶴たちが置き去りにしたがために
変質者に殺されてしまったよそ者の親子の娘を思い出させました。
 
そして起こる陰惨な小学生連続殺人事件。
ここら辺はオカルトテイストが強くて
続きが気になってしゃーないです。
猫のココ、厚子の娘、佳代の娘……
犯人は子供を殺されて狂ったあの時の母親ではないのか?
千鶴たちの疑惑はやがて根拠のない確信へと変わっていきます。
 
多分親子はモブだろうなーとは思っていたのですが、
まさか滋さんたちがそんなことを/(^o^)\
そしてペラペラ喋っちゃう奥さん/(^o^)\
最期は千鶴の思いも及ばぬ愛の形を見せつけられて
モヤモヤと終わってしまいます。
「逃げろ」のあとの「出て行け」は印象的。
 
ラストに高村家の女児殺害事件の真相が
あとを引く感じでエンド。
短くまとまっていて、手軽に怖く、オチも綺麗で
読みやすい作品でした。