- クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)/東京創元社
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
皆さんこんばんはー(*´∀`*)
最近お腹周りがやばい管理人です。
夏はプールに行ってそれなりに痩せるんですが、
冬に入ると1~2kg太っちゃうんですよね。
2kgって結構大きいです。
頑張って運動したいと思います。
それからこれもブログの趣旨と違いますが、
ブログをお休みして勉強していた
危険物取扱責任者甲種の試験に合格しました。
いやーよかったよかった(´∀`)
さて、本日ご紹介しますのは
キャロル・オコンネル『クリスマスに少女は還る』です。
海外ものは、ミステリの古典くらいしか読まないのですが、
Amazonをぶらぶらしていてこれはなんだかとても評価が
高かったので思わず読んでしまいました。
最初に本を手にしてみてびっくり。結構分厚い。
文庫にして630ページほど。
これつまらなかったらどうしよう/(^o^)\と心配しました。
本作は、聖ウルスラ学園の生徒である
少女二人が突然に姿を消すところから始まります。
グウェン・ハブルは美貌と知性を兼ね備えたお嬢さん。
サディー・グリーンはホラー好きの異端児。
でも二人は友達なのである。
彼女たちの居場所を探すのは完璧イケメン刑事ルージュ・ケンダル
そして顔の傷が印象的な、謎多き法心理学者アリ・クレイ。
ルージュは15年前に自分の半身である双子の妹を
同じような幼児性愛者と思われる人物に殺されている過去を持つ。
暗い過去・鋭すぎる知性・イケメン。完璧です(・∀・)
ここまでキャラ立ってると逆に清々しいです。
以下ネタバレ
刑事側パートと少女側パートが軽快に入れ替わる
スピーディな演出で退屈を感じさせません。
でも捜査の途中でアリがいやなプロファイリングをするんですよね
「少女のうち一人は囮にすぎない。
サディーの方は既に死んでいる」と。
でも読者はサディーがまだ生きていて、
二人で叱咤・励ましあいながらこんなんを克服している場面を
読んでいるわけです。
早く彼女たちを助けてやってくれ!と願うわけです。
犯人自体は「え、これ誰だっけ(°д°)」くらい
印象が薄い人でしたが、
私立探偵の汚職をギリギリの操作で追い詰めるルージュや
急に生き生きしだすルージュママになごみました。
そしてうるっときてしまった衝撃のラスト。
ちょっとオカルト要素入ってくるので苦手な人もいるかと思いますが、
私は「嘘だー(゜´Д`゜)」と悔しさの地団駄を踏みました。
本書の英語タイトル『囮の子供』という言葉が
重く重くのしかかってきます。
サディーはやっぱり囮の子供だったわけです。
ここに来て少女二人の会話の意味が少し違ってくるんですね
自分は足が自由なら間違いなくひとりで逃げてたと自己嫌悪するグウェンと、
あなたを置いて逃げられるわけがないというサディー。
サディーはグウェンの見ている幻影(?)だからだったのかな……という。
そして15年前の囮の子供がもうひとり。
顔の傷のことは気になっていましたがまさかあなただったとは。
そういえばルージュもアリも25歳。
15年前のターゲットになっていてもおかしくなかったですね。
たったひとりだけ生き残ってしまってずっと罪の意識を抱いていたアリに
ルージュが贈ったブーケの花言葉は「忘れよう」でした。
イケメンンンンンンン(((((└(:D」┌)┘)))))))
このやりすぎなイケメン具合が良いですね。
このラストなら630ページ読んでも惜しくはなかった。
是非クリスマスに読んで欲しい一冊ですね。